「下流老人」の著者で、長く困窮者支援を続けているソーシャルワーカーの藤田孝典さん=東京都新宿区で、関口純撮影 「下流老人」藤田孝典さんインタビュー(1) 年収400万円の会社員も、一歩間違えば生活保護レベルの生活に転落−−困窮者支援のNPO法人「ほっとプラス」代表理事の藤田孝典さん(33)が昨年出版し、20万部超のベストセラーになった「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」(朝日新書)。病気や介護離職などをきっかけに、一気に貧困状態に転落しかねない現代社会の危うさと制度の不備を詳細に描き、大きな反響を呼んだ。「貧困」への転落がなぜかくも簡単に起きるのか、実例と対策を藤田さんに聞いた。【戸嶋誠司】 −−ずっと埼玉県内で困窮者支援をしてこられました。