うつ病などの精神疾患で病院に通う人は年間300万人。その数は国民の40人に1人にあたり、01年の1.5倍となっている。日本では、重い精神疾患の場合は入院治療が中心だが、患者からは「住み慣れた自宅で生活したい」という切実な声が上がっている。こうした中、重症患者に訪問型の医療を提供し、希望をもたらしている、医師やソーシャルワーカーらの取り組みを取材した。 黒川常治さん(42)は、グラフィックデザイナーとして活躍していた99年、うつ病を発症し、職を失った。病状が安定した今、心の病に理解と支援を求める活動を続けている。黒川さんは「テレビのリモコンを取る、それすらできないひどい時がある。病院に行くほど力がない時に、ドクターや支援者が家に来てサポートしていただけると、かなり助かります」と話す。 京都市にある訪問型の精神科「ACT-K(アクト・ケー)」では、医師や看護師、福祉に詳しいソーシャルワーカーら
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