2015年6月15日のブックマーク (1件)

  • 『相互扶助の経済』 テツオ・ナジタ著 評・濱田武士(漁業経済学者・東京海洋大准教授) : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    「民を救う」という思想 書は、米国の日思想史の第一人者が格的に取り組んだ日の民衆思想史。 近世からの民衆の底流にあった経済思想をまとめたものだ。 元来、経済とは「経世済民」であり、「民を救う」という意味が包含されていた。農山漁村でよく見られる「講」は正にそれである。「講」は小規模ながら「不測の際の出費に備える」ための金融機関的な仕組みであり、飢饉(ききん)が多発した近世に民衆のなかで生まれ、発展してきた。無尽講、頼母子(たのもし)講、もやいなどである。 書を読み、強い関心を抱いたのは、近世ではこの「講」が民衆の投資先であったという理解である。識字率が高く、契約が民衆の中でしっかりと行われていたことから、「講」の信用度が高く、確実に利益を生み出していたためだという。そもそも、貨幣をため込んでも、社会は停滞する。ならば「講」に貨幣を預け、必要な時は「講」から貨幣を借りて働き返せばよい

    『相互扶助の経済』 テツオ・ナジタ著 評・濱田武士(漁業経済学者・東京海洋大准教授) : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
    unamu_s
    unamu_s 2015/06/15
    濱田さんの考えが何となくわかる。比べて最近ネットでにぎやかな漁業資源学者さんにはどうも新自由主義みたいなイメージを強く感じる。