当院では毎日のように、様々な臓器のがんを発見、診断している。 一方、がん治療の後半戦や終末期の方に寄り添う在宅ホスピスもしている。 今、多くの国民が望むのは「否定でも過剰でも無い」患者中心のがん医療である。 先日、元・慶応大学の近藤誠氏をどう思うか、という取材を受けた。 その記者も近藤誠氏に”洗脳”されているので、何を話してもチグハグである。 「がんもどきのどこが間違っているのですか?」と来る。 「あのね、君ね、どこがって聴かれても、どこから話そうか・・・」 大半の記者さんは、がんもどきが大発見であると、思いこんでいる。 「たしかに、がんもどき、のようながんはありますよ」 「やっぱり! それは発見ですよね!?」 「いや、そんなもん昔から誰でも知っていますよ。天寿がんって言うじゃないですか?」 「天寿がん??」 「ほおっていても一生、それでは死なないがんのこと。甲状腺がんなんてそれが多い」