「サーフィンは単なるアウトドア・スポーツではない。ウェイ・オブ・ライフなのだ」とか「サーフィンはトータルなライフ・スタイルだ」と、アメリカ製のサーフィン映画のなかでナレーターがいつもくりかえしている。そのとおりだ。サーフボードに乗って、一度でもいいから波をつかまえ、すべり降りた経験を持ってしまったら、サーフィンの魅力に完全にひっかかってしまい、以後、サーフィンはウェイ・オブ・ライフにならざるをえない。 サーファーは、朝早く起きる。暗いうちから起き出し、海岸へいく。一日二十四時間を自分のためにとても有効に使おうと思ったら… 底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 1995年 『サーフシティ・ロマンス』晶文社 1978年所収
3月5日に本欄でもお伝えした、「森友学園による瑞穂の国記念小学院学校説明会」のルポはメディアの注目を浴び、筆者の元には録音データ提供の要請が多数寄せられた。無論、素材を手元に留め置く理由などない。要請に応じてそのまま各社に提供した。 同日夜に放映されたフジテレビ『ミスターサンデー』もこの音声データを利用した番組の一つ。あのデータだけでなく、フジテレビ独自取材で獲得した「塚本幼稚園の副園長である籠池夫人の講演風景」や「安倍昭恵講演会の様子」など、筆者のこれまでの取材では手に入らなかった素材をふんだんに利用した番組作りで、「さすが組織ジャーナリズム」と感嘆する出来栄えだった。 その感嘆もつかの間。番組終了後しばらくして、筆者の電話が鳴った。すでに取材でお会いしていた塚本幼稚園の元保護者からの着信だ。 「さっきの、『ミスターサンデー』観ました?」 電話の声は小さく不安げだ。放映内容に何かまずいこ
脊髄反射的な記号に 「軍歌を歌う幼稚園」のおかげで、「教育勅語」がひさしぶりに話題だ。 戦後「教育勅語」は、保守派によって定期的に再評価されてきた。それは、憎むべきライバルとして「教育基本法」が存在したからである。 保守派は「教育基本法」を排撃しようとして「教育勅語」を持ち出し、革新派は「教育勅語」を振り払おうとして「教育基本法」を擁護した。 だが、こうした保革対立は、いつしか「教育勅語」と「教育基本法」を脊髄反射的な記号に変えてしまった。保守派なら「教育勅語」に賛成、革新派なら「教育基本法」に賛成、というように。 「軍歌を歌う幼稚園」の「教育勅語」暗唱などは、その果てに発生した珍現象のひとつであろう。 とはいえ、「教育勅語」と「教育基本法」ははじめから対立関係にあったわけではない。その歴史をひもといてみよう。 教育基本法「押し付け」論は間違い 「教育基本法」は、占領下の1947年3月に公
百田尚樹、青山繁晴、竹田恒泰…森友学園を賞賛し協力してきた極右文化人たちが見苦しい開き直りと話のスリカエ ようやくテレビでも連日取り上げられるようになった学校法人森友学園への国有地格安売却問題。先日も、「籠池理事長とは1回も会ったことがない」と言い切っていた安倍首相の国会答弁に対し、フジテレビは昭恵夫人が塚本幼稚園での講演会で「前々から、塚本園長(籠池理事長)からは主人にもお手紙をいただいたり、電話で話をしていただいたり、実際にもお会いしていただいたりしていたりしていました」と語っていたVTRを放送。安倍首相の「嘘」がどんどんと暴かれている状態だ。 そんななか、同じように醜態をさらしているのが、森友学園が運営する塚本幼稚園を礼賛してきた極右文化人たちだ。塚本幼稚園で開かれる講演会には、昭恵夫人以外にも、さまざまなネトウヨの神とも言うべき“極右芸人”たちが揃いも揃って登場、HPでも熱烈な推薦
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