裁量労働制が過労死を増やす? 2018年の労働問題における最大のトピックの一つは、裁量労働制の拡大であるといってよいだろう。通常国会において、労働基準法改正案が「働き方改革一括法案」として議論される予定だが、時間外労働の上限規制などと同時に、裁量労働制の拡大が盛り込まれることになっている。 そもそも裁量労働制とは、1日あたりの「みなし労働時間」を職場ごとに労使で定めることで、何時間働こうが、その「みなし労働時間」だけ働いたことになる制度である。 本来の裁量労働制は、「みなし時間」分働かずとも、仕事が終わったら帰ることもできる。しかし、この制度は悪用されやすく、「定額働かせ放題」制度として、無限のサービス残業を強いる事例が後を絶たないのが実情だ。 野村不動産だけじゃない! 営業で「裁量労働」「みなし労働」なら、残業代が請求できる さらには、過労死・過労うつを促進する恐れも有している。それは第