2019年8月17日のブックマーク (2件)

  • 2019年8月15日|サボタイ/和田靜香

    以前に、うちの師匠(湯川れい子)のお兄さんが書いた、昭和18年頃の日記を読ませてもらったことがある。とても貴重な日記で、彼が戦争に召集される前までのもの。 当時、お兄さんは大学生だけど、お父さんは海軍大佐で、弟も海軍エリート。だけど自分は戦争が嫌いで、召集されることを免除してもらう申請を何度も出して、戦争が嫌だ嫌だと何度も何度も書いていた。そのことで、お父さんとも言い合いをして、喧嘩をしたことも書いてあった。そういう申請があったことも知らなかったんだけど、とにかく、何度かそれを出して、なんとか引き延ばしてもらっていた。もしかしたらお父さんが偉い人だから、免除されたりもしていたのかもしれない。 お兄さんは映画が好きで、ああ、戦時中も映画は上映していたんですねぇ。まぁ、海軍大佐のお金持ちの家ですから、べるものも都内でありながら困ることなくあり、友達映画にも行ったりしてるんだけど、でも、とに

    2019年8月15日|サボタイ/和田靜香
  • 終戦記念日によせて | KATSUYOレシピ カツ代の家庭料理

    終戦記念日によせて 小林カツ代 「キッチンの窓から見えるもの」 2004年8月28日須坂市メセナホールにて 第6回信州岩波講座での講演要旨 2004年8月31日 信濃毎日新聞に掲載 《キッチンから戦争反対》 私が戦争を体験したのは、まだ小さい頃のことだった。ある日、空襲警報が鳴り、母に手を引かれて逃げ回った。焼夷弾で焼けた死体をたくさん見たけれど、幼かったのでそれほど深く何かを感じることもなく大人になった。 父は生粋の大阪の商人で、よく笑い話をする面白い人だった。けれども、毎晩、睡眠薬を飲んでいた。そして、お酒を飲むと、戦争中に中国で体験したことを話した。 「お父ちゃんは気が弱くて一人も殺せなかった」。上官の命令に背いて、どれだけ殴られたか、日軍がどんなに残酷なことをしたか…。父は泣きながら話していた。 まるで「遊び」のように現地の人を殺す日兵もいたそうだ。ギョーザや肉饅頭の作り方を教

    終戦記念日によせて | KATSUYOレシピ カツ代の家庭料理