“ウエハラが凄いことになっている”。2013年シーズンも中盤を過ぎた頃から、筆者の住むニューヨークにもそんな声が少しずつ届くようになっていた。 レッドソックスの代役クローザーを務める上原浩治の今季の投球内容は、それほどに圧倒的なものがある。最近はアメリカ国内のメディアに取り上げられるケースも急増中。そして、現地時間9月8日までニューヨークで行なわれたヤンキースとの大事な4連戦中に、その注目度もピークに達した感があった。 6日のゲームで9回の1イニングを三者凡退に抑えた時点で、上原は24試合、27イニング連続無失点。8月17日のヤンキース戦の9回2死に二塁打を許して以降、何と27人連続でアウトを稼ぎ続けて来たことになる。 上原自身は「(記録は)特に気にしていない」」と一蹴するが、レッドソックスのジョン・ファレル監督は「これで完全試合だね」とジョークを飛ばす。今季の上原はこの“3週間越しのパー