ゾンビとして蘇らせる秘術:ブードゥー教 ブードゥー教は、西アフリカのベナン、カリブ海の島国ハイチやアメリカ南部のニューオーリンズなどで信じられている民間信仰です。ブードゥー教では死体をゾンビとして蘇らせる秘儀があると言われています。 ゾンビの作り方ですが、まず、ブードゥー教の司祭が罪人に「不自然な死」を与えます。つまり、ゾンビにしたい人間を、まず「殺す」ところから始めます。 司祭はゾンビ化させる相手に、呪術用の粉(ゾンビパウダー)を与えます。そして仮死状態になったところで一旦埋葬し、後で掘り出して蘇生を待ちます。 後の研究で、ゾンビのような仮死状態になった人の体内から「テトロドトキシン」が発見されました。テトロドトキシンとはフグ科の魚の内臓に含まれる毒物です。神経を麻痺させるこの毒をゾンビパウダーとして一定量内使用すると、医者でも騙されるほどの仮死状態をつくり出すことができるといいます。