ブックマーク / projectitoh.hatenadiary.org (6)

  • 余談 - 伊藤計劃:第弐位相

    はてぶとゆーのは面白いのと興味深いのとアレな人が集まるって言うから、自分的には驚くほどブされたエントリなので、もうこういう扇情的なことは書かないでおこうと言いながら最後屁をかましてしまうのだ。 しかし、結構他たのしいねこういうの。 ブログは何書いても、別に個人の自由。 アレか、小学校からはじめにゃいかんか。ブログと法律の違いについて。はい、法律はそれを運用する人によって違反した人を拘束なり罰金なり課してある種の強制をすることができますが、ブログの文章にはできません。はいそうですね。たりめーだっつーのブログの文章が誰に何を強制させることもできないなんつーのは。これだって読まれてはい終わりが関の山だ。世知辛い世の中だぜ。お姉さんに鞭で叩かれるだけでも七千円かかるんだからな。じゃあなんでこんなエントリ書くよ。なんで時々日記じゃないこと書くよ。何故か。おれはこの世が少しでもおれにとって楽しい(「正

    余談 - 伊藤計劃:第弐位相
  • 信用してはならない映画評の書き手の見分け方 - 伊藤計劃:第弐位相

    以下のセンテンスまたは類似の言葉を使っている映画評は信用できないorつまらない、というワードを淡々と列挙するよ。 ストーリーが読めてしまうからよくない エンターティメント(娯楽映画)としてはすばらしい 芸術としてはすばらしい 人物描写が浅い(薄い)からよくない 人物描写が深い(しっかりしている)からいい テーマが深いのでいい テーマが浅いのでよくない テーマが見えてこないのでよくない テーマが描けていないのでよくない ある社会との関連が薄いのでよくない ある社会をよくとらえているのですばらしい ある思想なり社会批評なりが描けていないからつまらない ある思想なり社会批評なりが描けているからよい 登場人物に感情移入できないからつまらない と書いている人。基的に、「自分が読めていないだけなのじゃないだろか」ということに疑いを差し挟まない系の言葉ばかりです。例を挙げると、「人物描写が浅い」という

    信用してはならない映画評の書き手の見分け方 - 伊藤計劃:第弐位相
  • 「CASSHERN」ってなんだったのだろう - 伊藤計劃:第弐位相

    自分が劇場で観たものはいったいなんだったのか。恐ろしく下手っぴいな映画を観た気もするし、恐ろしく愚直で正しい映画を観た気もする。よく憶えていない、というのが正直なところだけど、それを確認するためにもう一度観てみることにした。というわけでDVDを観る。 サイゾー、のインタビューは言い訳でも何でも無くて、たんなる(制作前から覚悟していたことの)ぶっちゃけである、というのはロフトプラスワンで脚家の佐藤大さんが言っていたことを考えるに、正しいと思う。脚家チームが「ここは台詞で言わないほうがいい」「台詞で説明すると嫌がられる」「アクションで示した方が」と書いてきたものをすべてダメ出しして、全部言わせるように、とこの監督は逐一(「台詞で語らない」方向であるパートが書かれるたびに)ダメ出ししていったそうだ。そのほうがスマートな(そして常識的な、美しい)ラインであることをがっつり承知で、しかしそういう

    「CASSHERN」ってなんだったのだろう - 伊藤計劃:第弐位相
    unamuhiduki12
    unamuhiduki12 2023/04/09
    きりやのキャシャーンを見るより先にアニメのオリジナルのキャシャーンを見るべきではなかろうか(そりゃそう(見たことない
  • おやじのつぶやき - 伊藤計劃:第弐位相

    というわけで、母校の学園祭もとい芸術祭に行ってきた。ひさしぶりに先輩が田舎から出てくるからだ。行ってから知ったのだけれども、昨日、ここにPerfumeが来ていたらしい。ということはオタクと美大生のレーゾンデートルをかけたコンフリクトがあったに違いないのだが、小平は鷹の台駅から歩いてはるばる徒歩20分のど田舎、ふと振り返れば厳戒態勢の朝鮮学校がすぐそばにあるシュールなこの場所にやってきたオタたちの心情はいかばかりか。小平の雄大な田畑を背負ってオタ芸は炸裂したのだろうか、とか思ったのだけれども、聞けば今年の漫研入部者は20人以上に及ぶと聞き、さらに現在漫研サークルの総人数は60名を数えるそうだ。おのれら何しに学校に来とるんじゃ、と自分を棚においてわめきたくなったが、それにしても少子化の昨今、サークルの最下層カースト、キモい人の集団、サークルボックスで授業をサボって少年があんあことやこんなことを

    おやじのつぶやき - 伊藤計劃:第弐位相
    unamuhiduki12
    unamuhiduki12 2022/02/16
    15年前の日記で、母校である美大の漫研に篠房六郎らと顔を出した時の話。そこは、冴えない連中の溜まり場ではなくなっていた…という話だが、筆致が軽妙でゲラゲラ笑える
  • 歩くぞ、これ。 - 伊藤計劃:第弐位相

    というわけで、GDHの行く末を見定めるというただそれだけのために「銀色の髪のアギト」を見てきた俺が来ましたよ。 アニメ映画、というのは「すべてがデザインされた映画」だからして、この「アニメ」映画に何が欠けているかというと、デザイン、様式の欠如なのだった。劇場アニメは特にそうだが、それぞれの作品は固有の様式を煮詰めた結果現出したディテールの集積によって、見せ場をつくっているものだ。「ナウシカ」のメビウス風なタッチだったり、「ラピュタ」のスチームパンク(ではないんだけど、厳密には)風だったり、特に最近の宮崎映画は「千尋」の擬洋風建築や「ハウル」のロココの、グロテスクなバロック化であったり、その様式において、ある種の過剰さを孕んでいるものだ。そうした「様式による一点突破」をメインアームにしているのが押井守であり、「Ghost in the shell」の水没香港都市だったり、「イノセンス」のチャ

    歩くぞ、これ。 - 伊藤計劃:第弐位相
    unamuhiduki12
    unamuhiduki12 2019/07/23
    ゴンゾの「徹底した凡庸さ」を批判的に徹底的に語る伊藤計劃。美少女に特化したストパン咲は遅きに逸したね(プライドが邪魔してたのかな?
  • ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相

    これは凄い。まさにファイナルウォーズだ。なぜファイナルかというと、それはゴジラのファイナルであるだけでなく、人類のファイナルだからだ。 開巻、いきなり人類は滅亡寸前であることが描かれる。54年のゴジラ上陸以来、世界各地にゴジラは上陸し、凄まじい放射火炎によって世界中の都市という都市、文明という文明を破壊し尽くし、半世紀を経て東京を除く全世界が焦土と化した経緯が描かれる。ボンが、パリが、ニューヨークがモスクワが、地表に穿たれた巨大なクレーターの底に叩き込まれ、空は放射能の暗雲に覆い尽くされている。ここまででまだメイン・タイトルもはじまってないのだ。サミュエル・フラーの「最前線物語」かこれは、というくらい物語る経済効率の高さに、完全に圧倒される。「A Ryuhei Kitamura Film」というクレジットとともに、カイル・クーパーによるオープニングクレジットが流れるが、そこにカイルのグラフ

    ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相
    unamuhiduki12
    unamuhiduki12 2016/08/17
    ファイナルウォーズの悪評に怖くて見に行けなかった伊藤計劃の考えたファイナルウォーズ笑った。面白い
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