◇茅ケ崎駐在巡査の日記から判明 「貞奴と自転車展」で展示 日本で最古とみられる自転車ロードレースが1896(明治29)年、国府津(小田原市)-横浜間で開かれていたことが、茅ケ崎市にいた巡査の日記から明らかになった。同市に住んだ日本初の女優、川上貞奴(さだやっこ)が自転車を好んだことに焦点を当て、市内で開催中の「貞奴とその時代の自転車展」主催者が、資料を集める中で日記の存在が判明。専門家は「日本の自転車の歴史を考える上で貴重」と指摘しており、同展で展示されている。【松倉佑輔】 日記は、茅ケ崎に駐在した石上憲定巡査が勤務した日々をつづったもので、明治29年12月26日付で「(午)前十時国府津発自転車競争アルニ付、東海道取締ノ為メ九時発シ(後略)」と記されていた。 茅ケ崎市内に住む遺族から提供された日記を市が史料集にまとめており、同展実行委員の鎌田美葉子さん(49)が発見。「自転車文化センター」