音の聞こえ方には鼓膜に到達する空気伝導と骨に直に伝わる骨伝導があります。そもそも聴覚過敏が起きるのは、このきこえ方が、2通りあることに原因があるようです。一般に、音が入ってくると、私たちの耳は、小さな音は増幅し、大きな音は弱めて、快適な音量に調節し、必要な音を選択します。 聴覚過敏の子どもたちは、音量を弱めることができず、大きな音も不快な音もそのまま、じかに脳に入れてしまいます。そのため、まるで音の暴力を受けたかのように、反射的に反応して、しばしばパニック状態を起こします。 自閉児やADHDの子どもたちは、両手で耳を塞いだり、自虐行為を行ったり、動き回ったり、同じ言葉を繰り返したり、奇声をあげたりすることが頻繁にありますが、それは自分を守るために、音の容赦ない攻撃を防ぎ、必死で反撃を試みている姿であるといわれています。 トマティス聴覚トレーニングは、音に対する過敏な反応を緩和します。