東京シティ競馬の大井競馬場(東京都品川区)で活躍する達城龍次(たつしろりゅうじ)騎手(31)が先月、通信制の慶応大法学部に入学した。現役騎手が大学に入るのは珍しい。「勉強は嫌いだけど、人間的に成長できれば」。本業とバランスを取って、卒業というゴールまで、自身を導けるか−。 (梅野光春) 達城騎手は中学卒業後、騎手養成課程に進み、一九九六年四月にデビュー。通算二千七百八十八戦で百四十勝を挙げている。昨年は骨折で一カ月半ほど休んだが、四百三十回騎乗し二十勝。ともに自己最多だった。 達城騎手はこの春、通信制の高校を卒業したばかり。「騎手養成課程に進むとき、一般の高校にも合格していた。だから騎手になっても心残りで…」と三年前に入学。卒業が見えた今年初め「一つやり遂げたんだから、続けて大学も」と受験し、合格した。
「よくできたねー。すごーい」。保育士を目指す白梅学園短大保育科二年の光村健二さん(26)の笑顔に、初めてこま回しができた入園前の男の子がはにかみながら、少しだけ胸を張った。 先月二十四日、小平市小川町の白梅学園大のホールで、幼い子どもとふれ合う催しが開かれた。同大生らの企画による催しで、「『はじめまして』で遊びが広がる」がテーマ。色紙で自己紹介用の名刺を作るコーナー、こま回しなど昔からある遊びを楽しむコーナーなどが設けられ、初めて出会う学生や親子が交流した。 学生代表の光村さんは各コーナー間を行き来し、子どもに危険がないか確認しながら子どもに話し掛けたり一緒に遊んだり。「大学で学んだだけで保育士になるのは不安もあった。安全を考えながら自ら運営することで、自信を持って子どもとかかわれるようになった」と効果を実感した。さらに「実習ではなかなかできない保護者とのかかわりも経験でき、参加してくれる
文部科学省などが21日にまとめた就職状況調査で、今春卒業した大学生、高校生の就職戦線が前年より冷え込んでいた状況が明らかになった。「厳しかった」「来春も難しい」。東海地方の大学、高校の就職担当者や進路指導の教師らからは、悲鳴まじりの声が上がっている。 中京大(名古屋市)では、自動車関連産業の不況を背景に、今春卒業した学生への求人数が前年比で2割ほど減ったという。来春卒業予定の学生については大手を中心にやや持ち直しているが「昨年は相当厳しかった。状況は変わっていない」とキャリアセンター主任野田真人さんは危機感を募らせる。 就職活動中の学生からは「企業の説明会がすぐに満席になってしまう」との声が上がり、野田さんは「まるで人気のコンサートチケットを取るような感じ。説明会に参加しなければ、採用選考に進めない」と説明する。 岐阜大(岐阜市)の就職率は3月末時点で約96%で、前年に比べ2ポイントほど低
就職氷河期になると脚光を浴びる大学生らの「ダブルスクール現象」に、新たな動きが広がっている。かつては司法試験や簿記検定などの対策、語学習得といった資格や大学の専攻に関連するものが主だった。だが最近は、専攻とは畑違いの服飾デザインや、コンピューターグラフィックス(CG)技術を身に付けたいと通うケースが、目立つという。 (中沢佳子) 「バンタンデザイン研究所」(渋谷区)は受講生の三割がダブルスクール族。ほとんどが就職を意識する二、三年生で、大学で服飾を専攻していない学生も多い。その一人、洋服の販売職を目指す大東文化大経済学部二年の塩原慶一郎さん(20)は「服を売るには、色彩や布地の知識、ディスプレーの技術も必要」とダブルスクールを決めた。大学との両立は大変だが「大学で勉強する経済学は幅広すぎる。でも、洋服しか見えない環境だと世の中が分からなくなる」と語る。 中央大学商学部三年の信沢俊介さん(2
「地域への貢献」を合言葉に、協力協定を結んだ宇都宮大学の進村武男学長(右)と栃木SCの新井賢太郎社長=宇都宮大で サッカーのJリーグ2部(J2)栃木SCと宇都宮大は一日、互いの人的資源や施設を活用し合う事業協定を結んだ。学生がクラブで就業体験をしたり、栃木SCの選手が同大の関連施設を使ってサッカー教室を開くなどして連携を図る。ブランド力向上を狙う両者の経営戦略が一致した形だ。 協定は、スポーツ文化の発展と地域貢献を目的に、来年度から本格的に動きだす。就業体験やサッカー教室のほか、キャリアアップを考える選手は外国語の授業受講が可能。健康管理についての研究も進められるなど、“知の恩恵”を受けられる。 地域密着を理念に掲げるJリーグ側と、成長著しいスポーツビジネスを取り込んで学生を呼び込みたい大学側の思惑を背景に、こうした連携は各地で進んでいる。独立行政法人化で国立大が生き残りへの道を模索する中
今も就職先が決まらない今年三月卒業予定の学生を応援するため、東京都と東京労働局は、中小企業百五十社を集めた合同就職面接会を二月に開く。大学三年生の就職活動が本格化する時期とも重なるが、就職内定率が過去最悪を記録する中で、卒業目前の学生らに絞った異例の大規模な面接会。採用意欲のある中小企業と学生との出合いを促す狙いもある。 就職面接会は二月十六日午後一時半から、都庁近くの新宿NSビル地下一階ホールで開かれる。大学や短大、高専などを三月に卒業する学生のほか、二十代の既卒者が対象。百五十社の人事担当者とその場で面接できる。求人数は全体で二百人程度を見込む。 リーマン・ショックや景気悪化の直撃を受け、国の調査で今春卒業予定の大学生の就職内定率は前年から7ポイント悪化。都が昨年十一月に池袋で開いた面接会では、参加者を七百五十人と見積もっていたが、三倍超の二千五百人が来場した。就職状況は厳しく、都は二
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