さまざまな研究室を訪問してサイエンスの現場をリポートする「ブルーバックス探検隊が行く」。睡眠障害と食生活の関係を研究している産業技術総合研究所の大石勝隆さんに、今回も引き続き登場していただきます。 (前回の内容はこちらから) 「肥満になりやすい食事の時間帯がある」「運動するより食事のタイミングのほうが重要」「塩分の多い和朝食は体に良くないこともある」など、最新の研究からわかってきた驚きの事実が盛りだくさんです。 いつ食べるか、それが問題だ 「同じものを同じだけ食べるとしても、夜食べるよりも、朝食べたほうが肥満になりにくい。この経験則が、私たちの行ったマウスの実験でしっかりと確認できました。 このような研究はアメリカなどでも大きな話題になっています。食べるのを我慢せずにダイエットできる、という話は国を問わずみんな大好きですからね」 今回、大石さんが紹介してくれるのは、食事のタイミングが健康に