QRコードを読み取ってスマートフォンだけで買い物ができる「モバイル決済」を巡るサービス争いが、熱を帯びている。楽天、LINE、メルカリ、携帯電話大手、メガバンクなど様々な企業が参入、8月29日にはアマゾンジャパンもサービスを開始した。政府は、キャッシュレス決済の比率を大幅に引き上げる目標を掲げており、モバイル決済の流れを後押しする。業界の垣根を越えた競争が激化する中、一際目立つのが、ネット大手のヤフーの動きだ。今期、モバイル決済の立ち上げに200億円を投じることを表明。ソフトバンクと連携し、自前の決済インフラをインドのモバイル決済最大手「Paytm」の技術に切り替えることを決めた。ヤフーにとって、なぜ今モバイル決済が重要なのか。その狙いと勝算を、ヤフーの川邊健太郎CEO(最高経営責任者)に聞いた。 ――ヤフーは今期、モバイル決済の立ち上げに200億円を投じることを表明しています。この分野に