前回は、業務観点でシステムをどう監視するかについて紹介しました。今回は、業務が動いているシステムの観点でどのように監視すればいいかを紹介します。 業務ロジックから処理の委譲までのシーケンスを押さえる システムは、複数のサーバやサービスから成り立っています。システムのどこかに問題があると、その場所を特定するのは困難です。システム観点での情報をログに取るなど監視することで、システム基盤の問題箇所の特定や改善箇所の決定をするために重要な情報となります。 アプリケーションを処理するうえで、業務ロジックの中では処理の粒度はあるものの「データの取得・保存」や「APIの実行」など一部の処理をほかのサーバへ委譲することが多いです。処理の委譲先には、データベースサーバやリモートEJBサーバ、キューイング、ゲートウェイ経由でのAPIへのアクセスなどがあります。委譲する際の情報をログに取ることで、システム内のど