言語実装 Advent Calendar 2022の6日目です。 本記事ではLL(1)の素晴らしさと難しさについてDesk言語の開発の体験から語ります。 LL(1)とは LL(1)についてご存知でしょうか。 「LL(1)言語」「LL(1)文法」「LL(1)パーサ」でそれぞれ定義がありますが、一番分かりやすい「LL(1)パーサ」をざっくりいうと、ソースコードの頭から順番にトークン(ifや1や{など)を見ていきながらASTを構築するための情報を集める[1]パーサのうち、現在見ているトークンの種類を確認するだけで(それ以上の先読みなしに)ASTのノードの種類(IfやIntegerLiteralやBlock)を決定できるもののことです。 そしてLL(1)パーサでパースできるのがLL(1)文法であり、LL(1)言語であるというのがざっくりした説明です[2]。 次は、LL(1)パーサ(言語)のメリット