東京都渋谷区の沢田伸副区長が辞職した。区議を「ブタ」などと中傷したことが問題視されていた。広告大手の博報堂から転身した沢田氏は、東京23区の副区長では初めて民間から登用された。昨今、自治体幹部の民間登用は珍しくないが、そこに問題はなかったか。是非を考えた。(宮畑譲) 「今の時代に言ってはいけないことだと気づけなかったのだろうか。渋谷区が掲げるダイバーシティー(多様性)、インクルージョン(包括)が陳腐になってしまうのが残念」。中傷を受けた桑水流(くわずる)弓紀子区議は「こちら特報部」の取材に改めて憤りを語った。 沢田氏は今年6月から7月にかけ、主査以上の職員120人が閲覧できる公用のチャットシステムで桑水流氏に触れ、「桑ブタ」「早めに封じておかないとね!」と書き込んだ。非公表の桑水流氏の住居が特定できるような記載もあった。
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