「(サルマン・ラシュディ著『悪魔の詩』について) 本はたしかにイスラムを侮辱するものではあるが、言論の自由は尊重すべきだという強い意見を持っていた。『まずはその本を読んで、それから、それに対抗する本を書けばいいじゃないか』父はそういった。さらに、迫力のある声をとどろかせた。『イスラムは、イスラムを否定する本を容認できないほど、弱い宗教なのか? 違う! わがイスラムは、もっと強い宗教だ』」 『わたしはマララ―教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女―』マララ・ユスフザイ 引用は、イギリス人作家サルマン・ラシュディがムハンマドのパロディを書いた『悪魔の詩』について、パシュトゥン人だけでなく、イランの最高指導者アヤトラ・ホメイニ師までが冒涜だと激高し、ついにはラシュディの暗殺宣言を出した1989年に、ジアウディン・ユサフザイ氏が批判した言葉です。 こんにちは、紅龍堂書店の久利生杏奈です。