2月7日にフロリダ州マイアミのサン・ライフ・スタジアムで開催された第44回スーパーボウル。アメリカンフットボール界で事実上の「世界一チーム」を決める戦いは、下馬評を覆して、NFC代表のニューオリンズ・セインツが、AFC代表の強豪インディアナポリス・コルツを31-17で下しました。セインツは球団創設43年目にして初めてスーパーボウルに出場し、その勢いで栄冠を勝ち取りました。 大会新記録のパス成功率をマークしてスーパーボウルMVPに輝いたQB(クォーターバック)のドリュー・ブリーズ選手は、快進撃を支えた立役者です。優勝を祝福する紙吹雪の中、奥さんと1歳になった長男の3人で優勝トロフィーを抱きしめる姿に、多くのアメリカ国民は涙しました。特に、ホームタウンのニューオリンズ市民には、夢のような光景だったでしょう。 なぜなら、ブリーズ選手は「見捨てられた男」として、「見捨てられた街」のニューオリンズに