うっかり騙された10の疑似科学 前編1. 思考場療法Credit: Wikipedia思考場療法(TFT)は1980年から浮上してきた疑似科学理論です。1980年頃、心理学者ロジャー・キャラハンは一年以上水恐怖症で苦しんでいた患者を治療しました。その恐怖症はとても重く、治療中にプールのそばに座っているだけで、胃痛を訴えたほどだといいます。 元々キャラハンは、過去に東洋医学や経路について学んでいたようです。経路とは、体内を通して流れているエネルギーの重要な通り道と考えられています。鍼治療では胃の経路を打つ領域が頬骨上にあると言われていたことを思い出した彼は、痛みを和らげることを期待して、患者に頬骨のその領域を叩くように頼みました。 すると、奇跡的に胃痛が完全に消え去りました。それどころか、思った以上の効果があらわれました。なんと患者の恐怖症が消えたのです。患者は以前は見るだけで耐えられなかっ
![うっかり騙された10の疑似科学「磁気治療」 - ナゾロジー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6578dfe019df4c6b8ed4e3d6ae665ad7875588fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnazology.net%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F12%2Fscientist-762627_1280.jpg)