太平洋戦争の激戦地となったパラオのペリリュー島で、1000人余りの日本人戦没者が埋葬されたとみられる場所から複数の遺骨が見つかり、厚生労働省はこの場所が「集団埋葬地」であると判断しました。 今後、遺骨収集を加速させていくとしています。 太平洋の島国パラオのペリリュー島では、80年前の1944年、旧日本軍とアメリカ軍との間で激しい戦闘が行われ、日本兵だけで1万人以上が亡くなり、今もおよそ2400人分の遺骨が残されているとみられています。 このうち1086人は、アメリカ軍によって島の中心部に集団埋葬されたことを示す地図や資料がおよそ10年前に見つかり、厚生労働省が遺骨収集を行う団体に委託して集団埋葬地の特定に向けた調査を行ってきました。 その結果、ことし5月に2柱分にあたる遺骨が見つかったのに続いて、9月の調査でも新たに5柱分の遺骨が確認されたということです。 遺骨は並んで埋葬された状態だった