丸亀城(丸亀市)で、人間から餌を与えられて生活している「飼い野良」と呼ばれる野良犬の被害、相談が相次ぎ、丸亀市と県中讃保健所が対策に追われている。昨年は18件の苦情などが寄せられ、7月には高齢者がかまれる被害が起きた。捕獲作戦で、群れのボス(雄、体長約1メートル)など計11頭を捕らえたが、繁殖期に入ったうえ、城内に犬を捨てる飼い主も後を絶たず、市は「いつ新たな被害が出るとも限らない」と警戒を強めている。 同保健所によると、城内(約20ヘクタール)では約20年前から野良犬が住みついているとの情報が寄せられていた。常時5~6頭の群れで城内を転々としているとみられているが、城内外を出入りしたり、範囲が広かったりするため、生息数など実態は把握できていない。 大半が与えられた餌を食べて生活しているため、人間を恐れず、散歩中のお年寄りや通学途中の児童を追い回したり、かんだりするなどの被害が続出。苦情な