【樫本淳】警察による取り調べの一部で試行されている録音・録画(可視化)について、警察庁が6日、今年4〜9月の検証結果を発表した。逮捕後の取り調べのすべてを可視化することについて、取り調べにあたった捜査員の4割近くが肯定的だったという。 警察での可視化の試みは、裁判員裁判の対象となる自白事件を対象に2008年から始まった。今年4月には否認事件も対象になり、5月からは知的障害がある容疑者の取り調べにも広がった。 警察庁によると、今年4〜9月に可視化での取り調べをした捜査員1116人に、取り調べの全過程を可視化することについて意見を求めたところ、「そうすべき」が3.8%、「事件によってはした方が良い場合がある」が34.0%で、肯定的な意見が4割近くを占めた。「そうすべきでない」は54.6%、「わからない」が7.7%だった。 09年4月〜昨年3月の事件についての検証では、反対が90.9%だっ