南海トラフに大地震が起きるのでは、という恐れがある。起きれば東日本大震災(2011年)なみの超巨大地震かもしれない。 南海トラフの大地震は過去に13回知られている。日本の大地震では古くまでたどれるほうで、このため「次」の地震の予測がしやすいのでは、と考えられてきた。 しかし最近、この13回のうちでもカギを握る大地震がじつは別のものではないかという論争が始まっている。 その地震は1605年に起きた「慶長地震」。1707年に起きた超巨大地震、宝永地震のひとつ先代の地震である。 宝永地震は最近の見直しでは東日本大震災なみの大津波を生んだ超巨大地震ということになった。そのうえ地震の49日後に富士山が大噴火した。この富士山の噴火は現在に至るまでの最後の噴火である。 宝永地震では震度6以上の地域がいまの静岡県から九州まで及んだ。津波は最大の高さ26メートルに達した。 津波は伊豆、八丈島から九州にわたる
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