見抜けなかった盛り土不備 業者に措置命令出さず―解明の鍵は副知事・熱海土石流 2021年07月18日07時13分 土石流の起点となった崩落現場付近=5日、静岡県熱海市(時事通信ヘリより) 静岡県熱海市の土石流災害は、開発業者が搬入した大量の盛り土が崩落した疑いが浮上し、住民から「人災」を指摘する声が出ている。一方、県や市は業者側に行政指導を繰り返しながら危険な状態を解消できず、被害の発生を防げなかった。同県の難波喬司副知事(64)は行政の責任に言及し、複合要因による災害の様相も呈しつつある。 元社員「代表の指示」 前所有者の開発業者―崩落現場で産廃投棄・熱海土石流 県などによると、崩落した土地は神奈川県小田原市の不動産管理会社が2006年に取得し、07年に土の採取計画を市に届け出た。しかし、同社は届け出を超える面積の森林を伐採したほか、盛り土に産業廃棄物が混入していたことが発覚し、県から少