6月2日、新日本石油の西尾社長は原油が1バレル130ドルなら「石油の自滅」と危機感を示した(2008年 ロイター/Michael Caronna) [東京 2日 ロイター] 新日本石油5001.Tの西尾進路社長は2日、ロイターのインタビューに応じ、1バレル当たり130ドルを挟む水準で推移する原油価格が日本の元売り業界に与える影響について、「本当に深刻。130ドルは危機的水準といえる。石油燃料が自滅する。とてもではないが、(原子力や天然ガス、石炭など)他のエネルギーに勝てなくなる」などと語り、強い危機感を示した。 原油価格の見通しについて西尾社長は「(現状から)もっと上昇する可能性もあるが、資金が原油市場から流出することもあるかもしれない」と述べ、現状では予測困難との認識を示した。西尾社長は「政府が発表したエネルギー白書では、原油価格は50ドルから60ドルが本来の価格で、30ドルから40ドル