現在のネットでは、「作者」を10人追うよりも「審美眼のある転載者(キュレーター)」を10人追うほうが、遥かに効率よく、いろいろなことを知ることができる。 作者よりも転載者・編集者が注目を集めるという状況は、本末転倒のような気もするが、順を追って考えていくと、こうなるのが当たり前で、とても自然なことに思える。 しかし、作者にとっては、作者である自分が「審美眼のある転載者」の素材のひとつでしかないという現状は、面白くないのではないだろうか。 何にせよ、今は「つくりだす個人」よりも「まとめる個人」が注目を集めているのは事実なのだ。編集者の松岡正剛さんは、ずいぶん昔からこうなることを予言していたが。ツイートする