9月に刊行された、蜷川泰司著『迷宮の飛翔』(河出書房新社)に、死刑囚である風間博子の16枚の絵が、挿絵として掲載されている。死刑囚の絵が小説の挿絵となったのは、おそらく初めてのことだろう。 ページをめくると、はっと目に飛び込んでくる、緻密で繊細なモノクロームのペン画。街の風景にしても人物の姿にしても、きわめて静謐だが、描いた者の激しい情動が封じ込められているように見える。 ■冤罪の可能性も? 『埼玉愛犬家連続殺人事件』 風間博子は1993年に4人が殺害された『埼玉愛犬家連続殺人事件』で、元夫の関根元とともに、殺人と死体損壊遺棄で起訴された。2009年最高裁に上告するも棄却され、死刑判決が確定している。
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