ブックマーク / urimajiro-o.hatenablog.com (87)

  • 白ワイン煮 - まじろ帖

    大晦日に熱を出す。りんごの白ワイン煮を作ってもらってべて甘酒を飲み、ソファーでうとうとしながら「群青戦記」を読んだ。ずっとラジオを聴いている。明日からはちょっと忙しい。

    白ワイン煮 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2019/01/01
    ありがとうございます!元気になりました!
  • じいちゃんは - まじろ帖

    じいちゃんが、昨日の夕方に旅立った。 この一年近く、子供の頃と同じくらいしょっちゅうたくさんじいちゃんのそばにいた。ラッキーなことに私は仕事を減らし、時間だけはたくさんあった。 じいちゃんは車いすにも座れなくなって、声も出なくなって眠っていることも多かったけど、でもじいちゃんはいつだって新しかった。 私が持っていったバムとケロの絵を気に入って、音読すると興味深そうに目で絵を追っていた。 ママが持ってきた世界の美しいお城の写真集もずいぶんぶあついのに最初から最後までページをめくってもらってずっと眺めていた。 ミイラの飛び出す仕掛け絵に目を丸くしていた。 じいちゃんは絵を描く人だったから、塗り絵帳を開いて色鉛筆を渡すと震える細い手で、すっすっと線を引いた。 「またね。また来るね」 と言うと、頷いた。 元日の朝、会いに行った時に「じいちゃん、お年玉ちょうだい」と私が言ったら目を見開いたのがお

    じいちゃんは - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2018/02/12
    カメキチさん、こんにちは。お久しぶりです。 お元気でしたか?
  • 骨 - まじろ帖

    「楽しければ笑う」と私は言い放った。 言ったそばから後悔したけれど、でももう言ってしまったし、どちらにしろそれは当のことだから仕方なかった。 「その目付き」 と、子供の頃からママもパパも言った。時々うんざりしたように。わからないのは、私に流れているのは自分達の血だというのに、見たこともない生き物を見るような顔をして私を見ていたことだった。押し黙ったまま、私は何時間も口をきかず、立ち上がることもしなかった。 「その目付き」と、ユークも言った。 恋人だった人たちはその言葉を言ったり言わなかったりした。 言わなかった恋人に、もしかしたら私は最初から最後までとても優しく礼儀正しく接していたのかもしれないし、もしくは私の表情になど興味がない男の人だったのかもしれない。 言った恋人のことはとても好きだった。優しかったり変わっていたり情けなかったりいい匂いがしたりした。とても好きでいる以上、相手を憎む

    骨 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/05/23
    カメキチさん こんにちは!そうだといいなと思います。
  • 朽ちて - まじろ帖

    村は小高い丘を囲むようにして作られていて、家々を眺めながら坂道をのぼっていくとほとんどの村の頂上には古い教会があるのだった。それらのほとんどはもう使われなくなっていて、朽ちていく建物の周りを草や花が覆い、のんびりとしたがいる。今も昔も、あまり変わっていないんだろう。見おろすと、新しく建てられたのであろう、それでも軽く100年は経っているどっしりとした教会と赤茶色の屋根が続いている。いい風が吹いて、が目を細める。どこにいても忘れられないことがあり、私の中でそれらが朽ちるにはまだ早いのだろう。 「じろちゃん、おいで」 とユークが言う。 「次のバスが来るまでワインを飲もう」 と。坂をくだって行った先に小さなカフェがあった。 にさよならを言う。

    朽ちて - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/05/04
    こんにちは!こちらは寒いですが、天気が良く、のんびりとしています。
  • あの子達 - まじろ帖

    今年もフランスへ行く季節がきた。 今年はたちが家に来たので、置いていくのが心配で、長い旅行に行くのは気が引けるけれど、彼女たちは私のママにとてもなついているので、案外大丈夫なのだろう。私以外の誰も彼もが「あの子達は大丈夫よ。いってらっしゃい」と言う。 生まれ育った場所以外を好きでそこへ行くことを「帰ってきた」と表現するのがあまり好きじゃないけれど、エクスアンプロヴァンスのあの光があふれる泉の街のことを思い出すと、帰るという言葉は正しいような気がしてしまう。

    あの子達 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/04/26
    こんにちは!はい。ありがとうございます!いってきます。
  • 本 - まじろ帖

    来月ちょっとだけ京都に行くことにした。 遠くへ遠くへ行こうとするのが私にとって良いことなのか悪いことなのかだんだんわからなくなってきた。 いつもこう。逃げてばかり、と思ってしまう。 思いついてそのまますぐに離れられてしまうような暮らし方も当はあまり良くないのだろう。 BOOK AND BEDに泊まるので、いつもの旅行のためのはそう何冊もいらなさそう。 桜にはまだ早いけど、それくらいでちょうどいい。

    本 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/02/26
    気になりますよねー!
  • 全部ということ - まじろ帖

    中古のカメラをひとつ買った。 ちゃんと写るのかはわからないけれど、可愛かったので。 外を歩きながらぱしゃりぱしゃりととりあえず何にでもシャッターを切る。ハーフサイズカメラなので27枚撮りのフィルムは倍の54枚撮れることになるらしい。よくわからないけど。 見たものすべてを記憶に残しておこうなんて欲張りかな。 ふとした時に思い出して喉の奥が詰まるような感覚になる。 でも全部望もうとなんて、私は当にしていたかな。 冬がもうすぐ終わる晴れた日の午後、離れなければ優しくなれないなんてもったいないと思った。 冷たい空気もすぐそこまで来た春も、分けあいたい。 それが、全部ということか。

    全部ということ - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/02/22
    カメキチさん、私ただの欲張りなのです!
  • なんてつまらないことは - まじろ帖

    少し熱っぽいなと気がついたとたん、体がことんとスイッチを切ってしまう。 眠いの何も考えたくないの眠れないの頭が痛いの。 子どもみたいにぐずりそうだ。 職場でオープン記念にたくさん届いた花を分けてもらい、持ち帰る。 ユークがいくつかのコップやグラスや瓶に花たちをそれぞれ生けなおしてくれた。 エンゾと山椒が嬉しそうに寄っていく。新しいものが、たちは好きだ。 「綺麗だね」と言う。 枯れていくのを見たくないなんてつまらないことは言わない。

    なんてつまらないことは - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/01/08
    ありがとうございます!もう大丈夫!!(^-^)
  • 今日は昨日の - まじろ帖

    年が明けた。 子供の頃は、もっとすごくワクワクして0時まで起きていていいなんて信じられない!と思いながら待っていた気がする。 年が明けたら去年までのモヤモヤが急にぴーんと清算されたり、すごくいい自分になれていたりするんじゃないかって。 でもやっぱり今日は昨日の続きだった。 いいことも悪いこともみんなそのままついてくる。 第一、明日がらりと何もかもが変わってるなんて気持ちが悪いし。 今年もちゃんと歩きたい。

    今日は昨日の - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2017/01/01
    それ、わかります。かっこいいなー!って私もすごく思っていました!
  • ずっと - まじろ帖

    「じいちゃん、笑って」 と言うと、 「おう」 と答えてにっこりする。 じいちゃんのこの眉をきゅっと寄せた笑いかた、大好き。 「じいちゃん、元気」 と聞くと、 「そうだな」 と頷く。 じいちゃんに聞いてみたいことがたくさんある。 じいちゃんはいつだって何でも知っていて優しくてかっこいい。私がまだ中学生だったときにじいちゃんの半蔵門の会社の近くのフレンチレストランで「肉料理にはワインだな。秘密だ」と言って赤ワインを飲ませてくれた時は、嬉しかった。じいちゃんに似合う、じいちゃんに恥じない人になりたいと20年も前から思ったままだよ。 もっともっとずっと一緒にいたい。 話をしたい。

    ずっと - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/12/01
    ごいさん、ありがとうございます!
  • 柔らかい - まじろ帖

    おばあちゃんから翡翠の指輪をもらう。 柔らかい緑は、私が一番好きな色。

    柔らかい - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/11/10
    昔から翡翠がなんだか好きなのでとても嬉しいです!
  • ダイアナのケーキ - まじろ帖

    「あれ、ダイアナのでしょ!?ね!ママ??あれダイアナのケーキね!」 と言わんばかりにテーブルの上のケーキとママとを交互に必死で見ているダイアナ。 残念ながらあなたのケーキではないのです。

    ダイアナのケーキ - まじろ帖
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    urimajiro_o 2016/09/15
    ちょっと遅いユークのお誕生日会なのでした!
  • 二日目 - まじろ帖

    2016 - 07 - 20 二日目 日常 カレーを作る。 今日と明日の分だ。 「次の日もカレー!?飽きるじゃん!」 と言った同僚は家で奥さんに甘やかされすぎていると思うんだけど、ひょっとして「カレーは二日目が美味しいよね」と言ってくれるユークに、私が甘やかされているのかな? かぜっぴきのまま頭がくらくらしながらカレーを作る。 シェアハウスウィズヴァンパイアを観る。 面白かった。 urimajiro_o 2016-07-20 21:01 二日目 list Tweet 広告を非表示にする コメントを書く もう一度 »

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    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/07/21
    ですよね!良かった!
  • 春のそれ - まじろ帖

    今年の桜味のべ納めは、マユールのかき氷。 夏が来たみたいな、少し腕が汗ばむみたいな気持ちになったけれど、実際にはまだ風は冷たい春のそれなのだった。

    春のそれ - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/04/17
    桜という名前の適当なの、ではなくちゃんと美味しい桜味でした!友達の氷はミルクティーです(^^)
  • ここ - まじろ帖

    じいちゃんが昔ここを好きだったのでを買ってみた。 ママやおばあちゃんが「だめよ。怖いから近寄らない」と言って、じいちゃんはとても残念そうに遠くから写真を撮り、日に帰ってきてからは一心不乱に絵を描いていた。 今日、会ったときにこの見せてあげよう。 覚えているかな。

    ここ - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/04/09
    えへへ。じいちゃんのことが好きで好きで仕方ないです。
  • 妖怪 - まじろ帖

    抱っこされて真剣にテレビを見ているダイアナ。 妖怪みたいだ。

    妖怪 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/02/10
    テレビが好きらしく大人しく見ています。
  • どう見たって - まじろ帖

    「ほんとにじろちゃん?…なんか違わない?」 と思いっきり怪しんでいるダイアナ。 どう見たってじろちゃんでしょう。 髪を切ったんだよ。

    どう見たって - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/01/27
    やっぱりあかんたれなんだ!
  • ゴブリンズライ - まじろ帖

    私は坂田靖子の漫画で育ってきたと言っても過言ではないんじゃないかと思う。 新刊が届いた。 ゴブリンズライ。 よつばと!の時と同じで楽しみすぎて、やっぱりまだ開けない。

    ゴブリンズライ - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2016/01/19
    私もバジル氏、大好きです!
  • 氷を - まじろ帖

    大好きな「よつばと!」の新刊が当に嬉しい。 2年以上も待ったので早く読みたいけど、読んでしまうとまた何年も待たなければいけないとわかっているから、ページをめくる指が躊躇する。 最近、夜になるとキラカラと音を立てて家の近くを歩く人たちの音が聞こえてきて、たぶん火の用心だと思う。聞こえるだけで見たわけじゃないからわからないけど。 なんだろう、あの楽器。 カラカラカラ、キラカラカラ。 練り歩く氷を転がすみたいな音。 あぁ、また行ってしまった。

    氷を - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2015/12/02
    読めば読むほど「あ!」と発見が増えていく本当に大好きな漫画です。よつば、可愛い…(*^^*)
  • 掲示板 - まじろ帖

    いつもではないけれど、時々気が向いたらお互い相手へのメモを書いて貼っておくことがある。 「コーラ買ってあるよ」とか「おかえり。先に寝てるね」とか。それらをテーブルのはじとか冷蔵庫の扉とかにぺたっと貼っておくのだ。 今回引っ越してちょっと広くなったので壁ぜんぶが掲示板みたいになった。

    掲示板 - まじろ帖
    urimajiro_o
    urimajiro_o 2015/11/23
    貼り続けていくとちょっと怪しい部屋になりそう!!