ブックマーク / www.itmedia.co.jp (123)

  • スタートから1年、出版デジタル機構の現状と次なる構想を聞く

    出版デジタル機構が展開する書籍の電子化事業「パブリッジ」。半官半民の産業革新機構と、大手・中堅出版社15社以上からの出資を受け、5月には凸版印刷グループとの間で電子書籍取次大手ビットウェイの買収を発表、10月1日付けでそのビットウェイを合併により統合し注目を集めている。 一方で、その機構が昨年関わった経済産業省の『コンテンツ緊急電子化事業』、通称緊デジの成果には疑問の声も上がる。スタートから1年余り、外からはその概要が掴みにくいこの事業について、再び野副正行代表取締役社長に話を聞いた。 進む電子化とKindle未供給の理由 ―― まず、パブリッジ事業の現状を聞かせてください。 野副 事業開始時からの外部環境の変化として、電子書籍を巡る環境は非常に整ってきたと思います。楽天kobo、Amazon KindleApple iBookstoreなどの電子書籍サービスが続々と登場し、電子書籍端末

    スタートから1年、出版デジタル機構の現状と次なる構想を聞く
  • 世界の“ヤンキー文化圏”をターゲットに! 電子出版イノベーション7つの突破口

    電子出版協会(JEPA)は9月4日、データセクションの橋大也取締役会長を講師に迎え、「電子出版イノベーション 7つの突破口 」と題したセミナーを行った。 昨年JEPAが実施したセミナーでの講演が好評で、今年も登壇することになった橋氏。データセクションは、橋氏が2000年に設立した自然言語処理と機械学習をコアにしたビッグデータ分析ベンチャーで、ソーシャルメディア分析ツールの提供などを行っている。最近では「選挙ウォッチャー」でその実力を垣間見ることができる。 データ分析のスペシャリストであり、IT起業家であり、さらには、デジタルハリウッド大学教授、多摩大学大学院経営情報学研究科客員教授、早稲田情報技術研究所取締役などを務める精力的な橋氏は、『情報力』『データサイエンティスト』などの著書も持ち、自らのブログでは通算で約2000件もの書評を書いている人物だ。 出版とデータの世界に造詣が

    世界の“ヤンキー文化圏”をターゲットに! 電子出版イノベーション7つの突破口
  • 障害者向け電子書籍リーダー――選択肢は十分か

    出版社が電子書籍の、メーカーがデバイスのアクセシビリティを高めなければ、障害を持つユーザーがその恩恵を享受できない。電子書籍のアクセシビリティはまだまだこれからだ。 電子書籍は現在盛り上がりを見せているが、障害を持つ方は電子書籍が提供できるすべての利点を享受していないかもしれない。これは、障害を持つユーザーが利用できる電子書籍リーダーが市場に十分存在しないのが理由のようだ。 「読書をしたいのに運動性障害がありのページをうまくめくることができない人のことを考えてみてください。の中で行ったり来たりするのに、ディスプレイに触れたりボタンをタップできるのは素晴らしいブレークスルーです。そのボタンにBluetoothで接続し、頭でそっと突いて押したり、瞬きで起動することもできます。すべてのデバイスがこうした機能を提供しているわけではないので、デバイスを選択する前には考慮が必要です」と英国拠点の技

    障害者向け電子書籍リーダー――選択肢は十分か
  • 英国王立盲人擁護協会、電子書籍の普及に高評価

    英国王立盲人擁護協会が電子書籍のアクセシビリティに関するリポートを公開。電子書籍が視覚障害者にとって重要なメディアであることが明らかにされている。 英国の出版業界ニュースサイト「The Bookseller」によると、英RNIB(英国王立盲人擁護協会)が、電子書籍のアクセシビリティに関するリポートを公開したとのこと。 同リポートによると、2010年にベストセラー1000作品のうち目が不自由な人も読める作品はわずか45%だったものの、その後の電子書籍の普及で2012年には84%にまで向上。電子書籍を試算から外すと、その割合は0.23%にまで下がるため、電子書籍が視覚障害者にとってきわめて重要なメディアであることが明らかにされている。 関連記事 Amazon、テキスト読み上げ技術開発企業Inovaを買収 AmazonによるInova買収。同社にはどんな狙いがあるのだろうか。 障害者向け電子書籍

    英国王立盲人擁護協会、電子書籍の普及に高評価
  • iOS版Kindleアプリ、アップデートで視覚障害ユーザー向け読み上げ機能をサポート

    Amazon.comは5月1日(現地時間)、iOS版Kindleアプリをバージョン3.7にアップデートした。AppleのVoiceOver機能による音声での操作サポート、コンテンツの読み上げが可能になった。 音声でのサポートを利用するには、iOS端末の[設定]→[一般]→[アクセシビリティ]→[ホームボタンをトリプルクリック]で「VoiceOverを切り替える」を有効にするといいだろう。 VoiceOverを有効にしていると、Kindleライブラリの操作の音声での説明やページの読み上げが可能になる(ただし、日語環境だと英文の読み上げの発音が日語的になる)。1行ずつの読み上げも可能で、ページ全体を読み上げている場合は、最下行まで読み上げると自動的に次のページに移動する。 また、日向けの追加フォントセレクションとして、ヒラギノ明朝 ProNが加わった。 「移動」メニュー(コンテンツ表示

    iOS版Kindleアプリ、アップデートで視覚障害ユーザー向け読み上げ機能をサポート
  • 日米Kindleアカウントを結合しても購入ストアは自由に切り替えできます

    Amazon.comでKindleを利用していたユーザーは国内でのKindleストア開始に伴ってアカウント結合を図るかどうか迷っているかもしれない。そんなパワーユーザーに向けたアカウント関連のトピックをまとめた。 「日米アカウント結合後は米Kindleストアで購入できなくなるので注意が必要」という情報。これは正しくもあり、誤りでもあります。実際にアカウントを結合して検証してみました。 結論は「日米アカウントを結合すると実質的にシングルアカウントになるので、購入ストアはAmazon.co.jp(JPストア)かAmazon.com(USストア)のいずれかを選ぶ必要がある。両方のサービスを同時には受けられないが、購入ストアはいつでも自由に変更できる」ということです。一定の制約(後述)を受けますが、1つのアカウントで日米両方のKindleストアから購入できるようになります。 日米アカウントを結合す

    日米Kindleアカウントを結合しても購入ストアは自由に切り替えできます
  • 電書協、「EPUB 3 制作ガイド」を公開

    電書協は、シンプルな体裁の書籍をリフロー型のEPUB電子書籍として記述するための指針まとめた「電書協EPUB 3制作ガイド ver.1.0」を公開した。 日電子書籍出版社協会(電書協)は9月11日、一般書のEPUB 3を制作する際のガイド「電書協EPUB 3制作ガイド ver.1.0」を公開した。 同ガイドは、組み方向の混在や段組などのないシンプルな体裁の書籍を、リフロー型のEPUB電子書籍として記述するための指針をまとめたもの。世界標準の電子書籍フォーマットとして日での実用化も進んでいるEPUBだが、ビューワ(またはリーディングシステム)側の解釈がまちまちで、意図した組版表現の再現を出版社などコンテンツプロバイダー側が担保できないため、その制作指針を電書協の加盟社に向けてまとめた。 リーディングシステムにはIDPFが提供しているReadiumの挙動を参考に、EPUB 3で利用可能とさ

    電書協、「EPUB 3 制作ガイド」を公開
  • 出版デジタル機構とパブリッジが目指すもの

    出版デジタル機構――出版物の電子化支援を掲げこの4月に設立された同組織は、日電子書籍市場に欠けていた最後のピースなのだろうか。彼らが何を目指しているのか、あるいは胸にはどんな思いを秘めているのか、その輪郭を掴むべく、今回直接経営陣に話を聞いた。 「日電子書籍が普及しないのはなぜなのか?」 「使い勝手が悪い電子書籍を使うくらいなら“自炊”した方が良い」 「電子書籍元年から3年近く経つのにKindleはまだ上陸しないのか?」 日電子書籍を巡る状況は、ユーザーの側から見て決して理想的なものとは言えない。多くの試みがなされ、実際にさまざまなサービスが登場するも、ユーザー、そして業界が期待したほどにはまだ普及が進んでいない。 2010年から電子書籍の動向を追ってきた筆者は、その原因の1つに「タイトル数の少なさ」を挙げてきた。消費者にとって、、そしてを扱う書店は、ヒット作さえあれば良い

    出版デジタル機構とパブリッジが目指すもの
  • シャープ、「book-in-the-box」を発表――複数の電子書店を1つのアプリで

    シャープは6月29日、電子書籍配信ソリューション「book-in-the-box」を発表した。エンドユーザー向けのAndroidアプリはGoogle Playで7月4日から提供開始予定。 book-in-the-boxは、電子書籍を取り扱う電子書店事業者向けのソリューション。.bookやXMDF、EPUB(Open Manga Format)といった主要な電子書籍フォーマットに対応するビューワ(棚管理含む)と、シャープ提供のDRM(著作権保護機能)を組み合わせたもの。ユーザー視点での一番のメリットは、同ソリューションを採用した電子書店のコンテンツであればどの電子書店で購入したコンテンツであっても同アプリで一元的に管理・閲覧できること。 book-in-the-boxアプリはシャープの電子書店「GALAPAGOS STORE」が用意している「GALAPAGOS App」をベースにしている。

    シャープ、「book-in-the-box」を発表――複数の電子書店を1つのアプリで
  • 電書協、「EPUB3.0日本語組版要望表」を公開

    電子書籍出版社協会(電書協)は、EPUBビューワ上で出版社が必要とする日語組版の要素項目をまとめた要望表を公開した。 日電子書籍出版社協会(電書協)は6月21日、EPUBビューワ上で出版社が必要とする日語組版の要素項目をまとめた「EPUB3.0 日語組版要望表」を公開した。 電書協は、大手出版社など41社が電子出版事業の拡大を図る目的で2010年2月に設立した社団法人。今回発表された要望表は、IDPF(International Digital Publishing Forum)が策定し、電子書籍フォーマットの国際標準として国内での普及も期待される「EPUB」について、日語組版周りで足りない要素などを優先順位を付けてまとめたもの。 要望書には多岐にわたる要望が挙げられており、中でも外字の扱いや改ページ、インデントなどは喫緊の課題として多くの要望が寄せられている。仕様が策定され

    電書協、「EPUB3.0日本語組版要望表」を公開
  • 角川グループとACCESS、EPUB3準拠の電子書籍ビューワ開発に着手

    角川グループとACCESS、EPUB3準拠の電子書籍ビューワ開発に着手:BOOK☆WALKER向けに 角川グループはACCESSとEPUB3準拠の電子書籍ビューワ開発に着手。自社グループで提供する作品のEPUB3化も進め、次の展開に向け地ならししている。 角川グループホールディングス(角川GHD)とACCESSは6月6日、角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」向けに、ACCESSの「NetFront BookReader EPUB Edition」をベースにしたEPUB3準拠の電子書籍ビューワの開発に着手したことを明らかにした。8月をめどに提供開始予定。 グローバル標準の電子書籍ファイルフォーマットとして有望視されている「EPUB」。国内ではXMDFか.bookが主流だが、国内でも普及が進むとみられるフォーマットだ。ACCESSは早くからEPUBに対して取り組んで

    角川グループとACCESS、EPUB3準拠の電子書籍ビューワ開発に着手
  • 紙の教科書を全廃してよかった――コネチカット州の私立校が講演

    昨年度入学の新入生から紙の教科書をすべて電子教科書に置き換えた米国コネチカット州の私立校がその効果をIDPFのカンファレンスで語った。 米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、ニューヨーク市内で現在開催中の電子書籍業界カンファレンス「IDPF Digital Book 2012」で、昨年度入学の新入生から紙の教科書をすべて電子教科書に置き換えたSouth Kent Schoolの教頭が講演を行なった。 South Kent Schoolは、米国コネチカット州にあるいわゆる富裕層向けの全寮制私立学校で、9~12年生(日でいう中学3年生~高校3年生)を抱える。記事によると、同校では昨年度の新入生から紙の教科書を全廃し、iPad 2を全員に支給。教員が指定した文芸書や教科書、紙資料などは原則としてPDF形式またはInkling形式のものを採用し、校内連絡も

    紙の教科書を全廃してよかった――コネチカット州の私立校が講演
  • キングジム、wookの譲受けで電子書籍市場に参入

    キングジムは、ドリームネッツから電子書籍出版・書店サービス「wook」運営事業を譲り受け、電子書籍市場への参入を果たす。 キングジムは6月4日、ドリームネッツから電子書籍出版・書店サービス「wook」運営事業を譲り受けることについて合意した。7月1日付けで譲渡を受け、電子書籍市場への参入を果たす。 キングジムは、ラベルライター「テプラ」のほか、デジタルメモ帳「ポメラ」などのヒット商品で知られる。ドリームネッツのwookはテナント型電子書店サービスとして提供されているもの。 キングジムでは、wookの特長を生かしつつ、自社流通網を活用した認知向上・顧客開拓を行って事業規模の拡大を図るとともに、キングジムならではの新サービスの展開も視野に入れて事業を進めていくとしている。

    キングジム、wookの譲受けで電子書籍市場に参入
  • 講談社の“電子で復刊”企画、リクエスト募集の結果は?

    入手が困難な作品をユーザーのリクエストで電子書籍化しようという講談社の「復☆電書」プロジェクト。このほどリクエストの受け付けが終了し、集計結果が発表された。投票の多かった作品は果たして。 絶版などで入手困難な書籍をリクエストに応じて電子書籍で復刊する――こんな講談社のプロジェクト「復☆電書」が進行している。講談社の作品を対象に、TwitterとFacebookを使って読者からの復刊リクエストを受け付け、人気の高い作品から電子書籍化の交渉をはじめるというものだ。5月10日にリクエストの受け付けを開始し、31日に受け付けを終了。3週間で合計991件(Twitter832件、Facebook159件)のリクエストがあったという。 同社は現在、復☆電書のWebページでリクエストのあった作品を公開中。合計414点のリクエスト作品のうち、海外翻訳作品、コミック、雑誌を除いた作品が復刊交渉の対象となる。

    講談社の“電子で復刊”企画、リクエスト募集の結果は?
  • アイプレスジャパン、電子書籍ストア「コンテン堂」を正式オープン

    オープン記念として、EPUB3で制作された縦書きの想隆社文庫約130作品を会員登録をしたユーザー全員に無料で提供する。 アイプレスジャパンは、電子書籍ストア「コンテン堂」を正式オープンした。オープン時のラインアップは約5000点。 現時点では文芸書、美術書および動画を中心とした電子書籍を販売しているが、2013年3月までには取り扱い点数を3万点に拡充し、新刊やコミックス、雑誌なども扱う総合ストアになる予定。 閲覧可能端末は、現在のところWindows PCのみで、6月下旬にはAndroid端末で利用可能になり、iOSにも年内に対応予定。購入した作品の閲覧を閲覧できる端末を制限する端末認証は存在せず、好きなデバイスで読むことができる。 配信方式はダウンロード型で、販売方式は都度課金。価格体系には閲覧期間限定コンテンツを販売する「eレンタル機能」も備えており、例えば買い切りで630円の書籍が、

    アイプレスジャパン、電子書籍ストア「コンテン堂」を正式オープン
  • 電子書店の経営を知る――ebj決算から

    中でも前年からモバイル向けの電子書籍配信事業が大きく伸びている。2011年度の第3四半期には売上高でPC向け電子書籍配信事業を逆転しており、今回のIRからもスマートフォン市場の拡大に合わせ、モバイルでの利用者が拡大していることが分かる。なお、2012年度第1四半期の新規獲得会員は約4万人(モバイルで2万4000人、PC向け1万6000人)と、ここ最近は期ごとに4万人近くのユーザーを獲得しているようだ。 2012年度の主要施策としてはコミックのラインアップをさらに拡充、さらに活字も力を入れていこうというところで、決済方法にもキャリア決済を3キャリアで利用可能にすることなどが示されている。 関連記事 「テルマエ・ロマエ」1巻無料――eBookJapanで 電子書籍販売サイト「eBookJapan」で、人気漫画「テルマエ・ロマエ」の映画化を記念したキャンペーンが始まっている。1巻はなんと無料。割

    電子書店の経営を知る――ebj決算から
  • 「本をもっとインターネットに」――株式会社ブクログ設立

    「ブクログ」や「パブー」などpaperboy&co.の電子書籍関連事業が分社化。「株式会社ブクログ」として個人とをつなぐサービスを展開していく。 ペパボことpaperboy&co.からの分社化を4月に発表していた同社の電子書籍関連事業。6月1日に新会社「株式会社ブクログ」が設立された。 ブクログが運営するブックレビューサイト「ブクログ」と電子書籍作成・販売プラットフォーム「パブー」は、両サービス合わせて現在50万ユーザーほどの規模。新会社ブクログでは「をもっとインターネットに」を掲げ、個人とをつなぐサービスを展開するとしており、来年度中に100万人のユーザー獲得を目指すとしている。 今後のサービス展開として、電子書籍ストアとの連携強化を挙げており、「BookLive!」「Fujisan.co.jp」「GALAPAGOS STORE」「honto」の4サイトで販売されている電子書籍・雑

    「本をもっとインターネットに」――株式会社ブクログ設立
  • 出版社はPottermoreモデルを採用できるか

    Pottermoreは出版業界で誰も成し得なかったこと――Amazon、Barnes & Noble、Kobo、Sonyなど大手WebサイトからPottermoreのサイトへ誘導させ、さらにDRMフリーを採用――を成し遂げた。今日の電子書籍業界でほかの出版社がこのモデルを採用できるだろうか。そして、これは莫大な利益を上げるのに有効なモデルなのだろうか。 J.K.ローリング氏とハリー・ポッターシリーズは書籍、映画、ライセンス契約の収入で数十億ドルを稼ぎだした。ハリー・ポッターは遊園地からセブン・イレブンで販売されているカップに至るまで、さまざまな分野に入り込んでいる。ローリング氏は非常に長い間アンチ電子書籍の立場を取っていたことで有名で、荒涼たる現在の電子書籍流通の中、自分のコンテンツを電子化することをかたくなに拒んでいた。Amazonは相当の金を投じてハリー・ポッターの電子化権を取得しよう

    出版社はPottermoreモデルを採用できるか
  • AppleがEPUB3形式の電子書籍入稿をサポート開始

    米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、米Appleは5月22日(現地時間)、電子書籍ストア「iBookstore」に作品納入している制作者たちに向け、EPUB3形式ファイル入稿をサポート開始したことをメールで伝達した。 iPhoneiPadの「iBooks」アプリなど、Apple製の電子書籍アプリではEPUBに独自拡張を加えたものをサポートしていることは知られていたが、これまで公式表明は一切していなかった。6月にはApple開発者カンファレンスが控えていることもあり、少なくとも入稿フロー側の体制準備がようやく整ったものと想像される。 関連記事 固定レイアウトのEPUBって何なのよ? 電子書籍のいろんな話題について、会話形式で楽しく考えてみる「電書ちゃんねる」。入門者向けのライトな話題からマニアックな話題まで分かりやすく解説。最近電子書籍業界で話題に

    AppleがEPUB3形式の電子書籍入稿をサポート開始
  • スキャン代行訴訟、「実質的勝訴」として作家が訴え取り下げ

    スキャン代行事業は著作権侵害行為だと作家7名が原告となってスキャン代行業者2社に行為の差し止めを求めていた訴訟は、業者が解散を選択したため、原告側が実質的勝訴として訴えを取り下げた。 スキャン代行事業は著作権侵害行為であるとして、浅田次郎氏、大沢在昌氏、永井豪氏、林真理子氏、東野圭吾氏、弘兼憲史氏、武論尊氏の7名が原告となってスキャン代行業者2社に対し原告作品の複製権を侵害しないよう行為の差し止めを求めていた訴訟は、既報の通り業者が廃業したため原告側が訴えを取り下げた。 この訴訟は、スキャン代行事業を手掛けていたスキャン×BANKと愛宕に対し2011年12月に提訴されたもの。このうち愛宕は4月に訴えを認める「認諾」を表明しており、残るスキャン×BANKの動向が注目されていた。 書籍を裁断・スキャンしスマートフォンやPC、タブレットなどで大量に持ち歩けるデータにすること行為を俗に“自炊”と呼

    スキャン代行訴訟、「実質的勝訴」として作家が訴え取り下げ