統一フォーマットの技術的意義 統一中間(交換)フォーマット(以下、統一フォーマット)を策定することになった経緯については、別稿に詳しく述べられているのでここでは繰り返さないが、その技術的な意義について述べる。 国内のテキスト系コンテンツフォーマットとして、現状ではボイジャーのドットブック(.book)、シャープのXMDFが双璧となっている。ドットブックはHTMLを拡張した仕様となっており、一方XMDF(記述フォーマット)はXML形式で定義されている。それぞれのタグ記述例を図1 に示す。いずれも、「横書き、本文のフォントはOsaka、MSゴシックの順に優先して使用」「“はじめに” という文字列を中央揃えで表示」という記述を行う例である。 いずれのフォーマットもタグ形式で定義されている点では同じであるが、両者のタグや属性は、機能が一致しているものでも、図1でわかるように、名称は必ずしも一致して