赤血球の中にはヘモグロビンが存在しています。 そのヘモグロビンはヘム鉄(鉄ポルフィリン複合体)とグロビン(たんぱく質)から構成されています。 ヘム鉄は鉄(Fe)とポルフィリン環により形成され、酸素を身体のすみずみまで運ぶ役割を担っていて、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。 ヘム鉄と非ヘム鉄 1:各種食品中の鉄含量 食品に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に多く含まれるヘム鉄と野菜や穀類などに含まれる非ヘム鉄があります(図1)。ヘム鉄の方が非へム鉄より鉄としての吸収率が高いことが知られています(図2)。しかし、一般に日本人が食事から摂取する鉄の85%以上が吸収率の低い非ヘム鉄なのが現状です。 鉄不足を効果的に予防するためには、吸収性の高いヘム鉄が豊富な食品を含むバランスのよい食事を摂ることをおすすめします。 図1 100gあたり/参考:食品成分表 女子栄養大学出版部 図2:各種