海上自衛隊阪神基地隊にオープンした「KOBEカレー食堂」。試食会では、掃海艇乗組員らが基地隊本部風のカレーライスを味わった=いずれも神戸市東灘区魚崎浜町(撮影・大山伸一郎) 京阪神都市圏唯一の海上自衛隊拠点である阪神基地隊(神戸市東灘区魚崎浜町)に、旧海軍時代から将兵向けの定番メニューとして食されてきたカレーライスを一般の人も味わえる「KOBEカレー食堂」がオープンした。毎週金曜、実際に海自艦艇で使われてきたステンレス製プレートを用い、海自調理員のレシピを基に作った「掃海艇風カレー」などを1日50食限定で提供する。 カレーライスは1908年、海軍が軍用糧食として「割烹(かっぽう)術参考書」に掲載して普及させた。戦後発足した海自でも、毎週金曜の昼食に、地上、洋上を問わず全ての部隊でカレーライスが配食される風習がある。「風景に変化がない洋上生活で曜日感覚を保つため」などと言われるが、理由は定か