「染付はどのお料理にも合うことを知りました。染付の器を見ていると、絵付けも手で描いたもので、職人さんが仕事として描いていながらも今になって芸術品となっている素晴らしさをヒシヒシと感じるのです。江戸時代から時を超えた染付のお皿の上に、出来立ての料理が乗る‥‥時の流れの不思議を感じるのです」(『和樂』2023年10,11月号新連載「坂東玉三郎 私の日課」第一回「食育」より)。 現在、玉三郎さんのご自宅で使われている江戸中期から後期の染付の多くは、京都のてっさい堂さんで手に入れたものだそうです。そこで、京都にある3軒のお店を訪ねてみました。 2022年10月にリニューアルオープン! 古門前通北側の「てっさい堂道具店」 古門前通りにある「てっさい堂道具店」はご覧の通り、品数の豊富さに圧倒されます。かつて1970年代初頭にオープンした店は、10客、20客と揃った器をそのままに積み上げて陳列し、お皿1