もうすぐインプラント終焉、失った歯を培養して完全再生できるようになる? 大変革期に突入した歯科医療の最前線を徹底解説 日々進化する再生医療はあらゆる医療分野に大変革をもたらしているが、我々の多くが最初にその恩恵を受けるのは歯科かもしれない。 再生医療に必要な幹細胞は、実は歯からも採取できる。抜けた乳歯や抜歯した親知らずなどに付着した軟組織や歯髄(神経)には、幹細胞が含まれているのだ。歯の幹細胞は増殖する能力もさまざまな細胞に変化する能力も高く、iPS細胞の作成にも適していることがすでに判明している。歯科は再生医療を応用しやすい分野でもあるのだ。 ■歯の完全再生へ 歯科分野でもっとも期待されているのは、やはり歯そのものの再生だろう。現在のところ、抜けたり折れたりして失った歯はインプラントや入れ歯で補うしかないが、元どおりの健康な歯を取り戻せるなら、それに越したことはない。 歯を再生させるには