人間が宇宙に行くためには様々な障壁がある。そのひとつが宇宙船が大気圏突入時に発生する高熱。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)ホームページ内のコラムによると「スペースシャトルが再突入したとき、機首先端部の材料の最高温度は1600℃、機体下面のセラミックタイルの一番温度が高いところで1000℃になる」のだとか。 当然、それだけの高温から機体を守る断熱材が必要になるのだが、日本の場合にはそれを塗料として開発した。NASAはセラミックタイルの上にコーティングという断熱方法を取っているそうだが、その場合にはタイルの剥落という問題が起こりうる。実際、過去には剥落が原因となった悲惨な爆発事故も起きている。それに対し、塗料であればまんべんなく機体をカバーすることができ、弱い部分ができない。 実際の耐熱材料はこんな風になっている。「現在のスペースシャトルでは、一番加熱の厳しい機首や主翼、尾翼の