DNAから顔を正確に予測することはできるのか?2017.10.22 19:0513,035 山田ちとら まつげ一本から個人情報を割りだせる時代がきてしまったようです。 アメリカで活動するアーティスト、Heather Dewey-Hagborgさんが2012年に発表したプロジェクト『Stranger Visions(直訳:他人の面影)』は、なんと街角に落ちていたガムや毛髪、タバコの吸いがらからDNAを抽出し、髪の毛の色や骨格などの遺伝情報を解析して見ず知らずの他人の顔を再現するもの。 このプロジェクトは、怖いほど先見の明に満ちていました。吐き捨てられたガムについた唾液から、誰でもかんたんに他人のプライバシーを覗ける危険性を警告していたからです。 実際にその2年後、Parabon NanoLabsというアメリカの企業が似たような手法で「DNA Snapshot」と呼ばれるサービスを警察に提供し
倫理的物議をかもすデザイナーベイビーの誕生にまた一歩近づいたんでしょうか。 ヒトの遺伝子工学においては、アメリカより中国の方が進んでいます。でも今回、アメリカは初めてヒトの受精卵のゲノム編集に成功したとマサチューセッツ工科大学発行の科学技術誌MITテクノロジー・レビューが発したのです。受精卵のゲノム編集をおこなったのは、オレゴン健康科学大の研究チーム。遺伝子編集技術CRISPRを用いてDNAのゲノム編集を成功させました。 中国では過去2年間の間、HIVへの免疫をDNAに埋め込んだり、血液疾患に対応する遺伝子を編集したりと、すでに何件かの受精卵DNA編集の成功実績があります。他にもスウェーデンやイギリスでも受精卵のゲノム編集がおこなわれている最中です。 しかしながら、アメリカではゲノムの編集については倫理的観念から、堕胎、宗教、社会的不平等、そして安全の面と関連づけられて論争が続いています。
遺伝子検査会社23andMeの真の狙いはあなたの遺伝子情報2017.04.22 17:0211,791 Glycine 自分の大切な遺伝子情報、簡単に明け渡してしまっていいんでしょうか。 私たちの遺伝情報には、悪の手にかかれば危険にさらされる、あらゆる種類の機密データが埋め込まれています。遺伝的なプライバシーが保護されていなければ、遺伝子に保存されている情報は、人を差別したり、個人にターゲットを絞った広告を送るために悪用されるおそれがあります。これらの理由から、プライバシーを尊重したければ、消費者向けのDNA検査を避けるべきだという人もいます。先週アメリカ食品医薬品局(FDA)が、DNA検査会社23andMeに消費者向け疾病リスク診断の提供を許可して以来、警告が相次いでいます。 「商品は検査キットではなく、あなた自身だ」と米国の科学雑誌Popular Scienceは警告し、そのほかのメデ
肥満になった父ラットから生まれた娘ラットは、通常食で育っても糖尿病の症状を示すといった研究結果も報告されている。こうしたなか、京都大学大学院らの研究チームは、線虫を使った研究で、親世代で獲得したストレス耐性の上昇が数世代にわたって子孫に受け継がれることを発見した。[写真拡大] 生物科学では長らく、後天的に学習したものは子孫に受け継がれる際にはリセットされて遺伝しないことが常識とされてきた。ところが近年、この常識を覆す研究結果がいくつも発表されている。サクラの花びらの香りをかいだ後に電気ショックを与える条件付けの実験では、被験マウスの子供とその子供に至るまで、より低い濃度のサクラの香りで学習が起こることが報告されている。また、肥満になった父ラットから生まれた娘ラットは、通常食で育っても糖尿病の症状を示すといった研究結果も報告されている。こうしたなか、京都大学大学院らの研究チームは、線虫を使っ
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