叶えられなかった祈りより、叶えられた祈りのうえにより多くの涙が流される。 『魔法少女まどか☆マギカ』のオープニング冒頭をみるたびに、この言葉が頭をよぎります。アビラの聖テレサという聖人の言葉ですが、私が知ったのはトルーマン・カポーティの小説によってです。私にその宗教的な意義はわからないので、そのまま受け取ります。 オープニングのまどかは、言うまでもない、泣いております。いまだ本編では叶えられていない、魔法少女の装束で涙を流しているのです。私にはなにか、これは彼女が魔法少女になったことにより、より多くのものを失い泣いていると、そのようにしか見えないのです。願い=祈りが叶ったのに、より多くの涙が流される。空も泣く。 私は『まどか☆マギカ』のテーマが祈りである、これに他ならぬと確信しております。ただし、主人公がなにかよいことを祈り、それが叶えられる、そういう簡単な話にはならない。なぜならば、祈り
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