小さな食品会社に務めていて、今、営業課長という立場にある。食品をキーワードにいろいろ手掛けているなかで最もやりがいを感じる仕事が福祉施設向け、老人ホームの食事提供。ウチの会社は創業以来「手作り(現場調理)」をポリシーに事業展開してきて俺自身も当時の社長(現会長)の考えに賛同して今の会社にやってきた。実際「手作り」の食事は施設にも利用者にも喜んでいただけていたと思う。今その理念が問題になっている。会社を蝕んでいる。 老人ホームで手作りの食事を提供するにも当然デメリットはある。第一に食材費が指定されていて融通がきかないこと。この食材費は外部のレストランのメニューにある販売価格と異なって実際に食事にかける材料費を指している。施設側の栄養士のチェックによって食材から利益をあげることは原則無理。大手の会社はうまく抜いてるみたいだが。ワタミとか。第二に売上アップが不可能。入居者+職員+デイサービスと対