7日、フィリピン海で異常接近するロシア軍の駆逐艦(左)と米軍の巡洋艦(AP) 【ワシントン=海谷道隆、サンクトペテルブルク=畑武尊】米軍とロシア軍の艦艇がフィリピン海で異常接近した問題を巡り、米露両国は7日、非難の応酬を繰り広げた。米露両軍が接近する事例は各地で起きており、偶発的な衝突も懸念されている。 米海軍第7艦隊の発表によると、現地時間の7日午前11時45分頃、米ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」にロシアの駆逐艦が後方から急速に接近し、15~30メートルほどの距離まで迫った。 シャナハン米国防長官代行は7日、外交ルートを通じ、ロシア政府に抗議する意向を表明した。第7艦隊は異常接近時の動画と写真も公開し、声明で「乗員と艦艇を危険にさらした。職業規範に反するものだ」と指摘した。シャナハン氏は記者団に「(ロシアの行動により)我々の活動が抑えられることはない」とも強調した。 一方、露海軍太