子供だった昭和40年代(1965~1974)、自宅玄関の壁には国旗立て金具が付いていた。国民の祝日にはそこに国旗(日の丸)が立てられた。隣近所も大抵国旗を玄関に立てていた。今ではあまり見かけない。そんな中、大阪府東大阪市の枚岡(ひらおか)神社が昨年の東日本大震災後、「祝日に国旗を掲げましょう」という活動を始め、氏子地域の東大阪市松原自治会では約150軒が祝日に国旗を掲げる。枚岡神社の中東弘(なかひがし・ひろし)宮司(71)は「せめて祝日には国旗を掲げ、日本の歴史と文化を見つめ直していただきたい。それが日本人の絆にもなる」と話している。(野瀬吉信) 国旗掲揚活動のきっかけは昨年3月11日発生の東日本大震災だった。 たまたま中東宮司は所用で上京していた。地震発生後、電車は全線不通となり、いつ来るのかわからないタクシー乗り場も長蛇の列ができていた。寒風の中、ひたすらさまよい歩き、なんとかホテルを