鞆の浦のシンボルである常夜灯と、階段状の船着き場である雁木=08年10月9日、広島県福山市鞆町、飯塚晋一撮影階段状の雁木(左下)が並ぶ鞆の浦。アニメ映画の影響で休日は観光客でにぎわう=広島県福山市鞆町景観保護に揺れる景勝地「鞆の浦」。後方は仙酔島=08年9月、広島県福山市、本社ヘリから 江戸時代の港や町並みが残り、映画「崖(がけ)の上のポニョ」の舞台ともされる広島県福山市の「鞆(とも)の浦」で県や市が進める埋め立て・架橋計画の認可を国が渋っている。世界遺産登録を目指す10万人署名を前に、金子一義・国土交通相は「国民の同意を」と事実上の見直しを求めているが、地元自治体はそれに応じる気配はない。反対派住民が埋め立て中止を求めた訴訟も12日に結審し、司法判断もいよいよ秒読み段階だ。ポニョの里の将来やいかに――。 「住民同意ではない。国民の同意を取りつけてくれ、ということ。その過程で当然、