大阪市立中学校でタイから渡日してきた生徒の受入れにあたり、通常の手続きを無視し、一ヶ月間も入学できないまま放置されていたことが明らかになった。また、入学後も2週間にわたり編入クラスが決まらないなど事件は深刻な状態であった。 タイから来たAさん(13歳)が来日したのは5月中ごろ。保護者とともに6月1日に地元の公立中学校を訪問、教育委員会同席のもと一年生への編入学に向けた初期対応(相談)が行われた。通常は、初期対応後、数日のうちには編入学が決まるが、Aさんが中学校に登校できたのは7月1日、一ヶ月に渡って入学が許可されず、教育権が放置された格好となった。 この中学校内では、Aさんの受入れをめぐって一年の教員集団の一部に受入れを拒む言動が繰り返されていた。管理職もこうした問題発言に一時同調するかのように、Aさんに小学校入学を勧めたほか、教育委員会に受入れ拒否ができないかと打診していた。関係者によれ