上越線の高崎−水上間を走行するデゴイチ。秋深まる上州路で、黄金色に実る田んぼや咲き乱れる彼岸花と秋の風景を演出していた(芹沢伸生撮影) 各地のイベントで活躍してきたが、故障で一時は引退危機にあったJR東日本の蒸気機関車「D51−498」が、シルバーウイークに群馬県の上越線で「快速SLみなかみ号」として復活。多くの“鉄ちゃん”“鉄子”ら鉄道ファンを喜ばせた。 昭和10年代生まれの機関車は、改修を重ねつつ各種イベントで重厚な走行音を響かせてきた。昨年末、心臓部のボイラーが破損。修理に1年以上かかるとみられ引退危機も浮上したが、作業が順調に進んで無事復活となった。 黄金色の稲穂やヒガンバナが揺れる上州路を駆け抜けた“デゴイチ”の次の登場は10月3日。11月29日まで毎週土、日曜と祝日、同線水上〜高崎間の約60キロを約2時間かけて走り抜ける予定で、健在の勇姿を再びアピールする。