今週のお題「ちょっとコワい話」 これまでも度々書いてきたが、私は勉強が嫌いだった。 嫌いだが学校には一応通った。同学年の生徒が300人以上もいたが、登校拒否をする子などいなかったと思う。 中2の時に父親が脳出血で倒れ、市外の大きな病院に入院した。 一時は生死をさまよった父は一命を取りとめ、その代わりに半身不随となった。私は、もしかすると父が死んでしまうかも知れないのに少しも悲しくない、冷淡な子どもであった。ただ、母が父の看病と仕事で疲れ果て、今にも倒れそうな事だけを心配していた。 当時、姉はお嬢様でもないのに市外のお嬢様高校に通っていた。高額の学費と寮費の捻出が不安になった母は、姉を中退させて家業を手伝わせようかと言いだした。さすがにそれは姉が可哀そうで、反対した。高校だけはちゃんと卒業させなければと周りからの説得もあって、姉は中退を免れた。 そんな状況の中で、私は将来の夢を見る事無く、親