昨年(2006年)秋にアイ・オー・データ機器が発売したLANDISK Tera(HDL-GTシリーズ)は、同社としては初の普及価格帯向けRAID 5対応NAS製品だった。大きな特徴の1つは、同社がRelational HDと呼ぶカートリジッジタイプのHDDを採用し、この価格帯のNAS製品としては初めてドライブのホットスワップをサポートした点にある。全体のサイズも比較的小型にまとめられており、魅力的なNAS製品の1つに間違いない。 問題があるとしたら、価格的に若干割高であることだろう。ホットスワップという機能と引き替えとはいえ、HDDを専用カートリッジに収めることは、どうしてもコスト高となる。特にコンシューマ用途の場合、ドライブ交換時にNASをシャットダウンできない状況というのは、あまり考えられないし、そもそもドライブを交換しなければならない状況自体、それほど頻繁に遭遇するものではない。 そ
アップルコンピュータは8月8日、米国で開催されたWWDC(世界開発者会議)において発表されたプロ向けデスクトップ製品「Mac Pro」を国内でも発表した。同日から出荷が開始されている。 既報のとおりMac Proの基準モデルは、デュアルXeon 2.66GHzを搭載する単一仕様だが、Apple StoreによるCTO(Customize To Order:注文仕様生産)によって約500万通りのカスタマイズが可能とされる。 今回は、現行の最上位プロセッサであるデュアルXeon 3.0GHzにカスタマイズされたMac Proを試用してレビューを行なった。試用モデルのスペックは下記のとおり。この仕様をApple StoreでCTOした場合の価格は770,670円となる。ちなみに、この価格で特に大きなウェイトを占めているのはビデオカード。標準品のNVIDIA GeFroce 7300 GTを利用す
前回はMac OS Xの基礎的な機能のうち、Windowsユーザーには比較的なじみの少ない要素を取り上げたが、今回はMac OS X上で動作する代表的なソフトウェアについて、筆者自身の経験を元に、いくつかの情報を紹介していくことにしたい。 まずはWebブラウザやメールソフトなどの基本的なソフトウェアのカテゴリから始めよう。 ●Webブラウザ Mac OS Xで利用できる主なWebブラウザには、以下のようなものがある。なお、PowerPC版のみが配布されていたInternet Explorerは、2006年の1月末をもって配布を終了しており、現在は入手する手段がなく、セキュリティやパフォーマンス向上を目的としたアップデートも提供されないことになっているため、リストからは除外している。 ・Safari ・Firefox ・Camino ・Opera それぞれ特徴があるが、いずれも無償で入手でき
マイクロソフト、Vistaの新フォント「メイリオ」について説明 ~可読性の高いフォントで生産性も向上 5月16日 発表 株式会社マイクロソフトは、ClearTypeに対応した新フォント「メイリオ」とVistaのJIS X 0213:2004対応に関するプレスセミナーを開催した。セミナーではJIS2004対応文字セットの詳細や、JIS2004への移行支援策が説明され、次いでClearTypeとメイリオの開発経緯が説明された。 ●Windows VistaのJIS2004対応 マイクロソフト ディベロップメント株式会社 プログラム マネージャー 阿南康宏氏は、Windows VistaのJIS2004対応について説明した。 Windows Vistaは既定でJIS2004字体をサポートし、その文字セットはJIS X 0212と比較して、補助漢字約5,800との重複を除いた約900文字の漢字の追
5月中旬 発売 価格:BTO 株式会社サードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ」は、小型デスクトップPC「Prime Super Mini」(プライム スーパーミニ)を5月中旬より発売する。発売に先立ち、5月12日より全国のドスパラ店頭および直販サイトにて予約受付を開始する。 本体サイズ226×172×42mm(幅×奥行き×高さ)の小型ケースを使用したデスクトップPC。表面積はB5サイズより小さく、同社では「モバイルデスクトップ(MoDT)ミニPC」と呼称している。重量は1.35kg。 BTOに対応し、CPU、メモリ、HDD、OSの選択などが可能。一例として、CPUにCore Duo T2300(1.66GHz)、チップセットにIntel 945GM Express(ビデオ機能内蔵)、HDD 80GB(2.5インチ/シリアルATA)、メモリ512MB(SO-DIMM/最大2GB)、D
会期:3月9日~15日(現地時間) 会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) 1月に新Centrino Mobile Technologyが発表されたことを受け、CeBIT会場では多数のCoreプロセッサ搭載機が展示。大手メーカーではCore搭載機だけでも10種類ほどの製品を展示しているところもある。ここでは、そういった潮流からは少し外れるが、ユニークな特徴を持った製品を紹介する。 ●ASUSTeKの皮革調モバイル機 ASUSTeKは、天板およびパームレスト部に皮革調のデザインを施した「S6F」を展示。カラーバリエーションはピンク、ホワイト、ブラウンなどが用意されており、天板を閉じたところは女性用の財布を彷彿とさせる。液晶も11.1型と小さく、女性をメインターゲットに据えた製品といえるだろう。 主な仕様は、Core Duo L2000シリーズ、Intel 945
CeBIT会場レポート【AMDプラットフォーム編】 ~Socket AM2、Socket Fマザーが事実上解禁に 会期:3月9日~15日(現地時間) 会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) Intelプラットフォーム同様、AMD向けのプラットフォームにおいても次期CPUに対応したマザーボードが事実上の解禁となった。すでに周知されているとおり、AMDは今年第2四半期にDDR2 SDRAMに対応したAthlon 64シリーズを投入する。これに合わせて現行の939ピンから940ピンの「Socket AM2」と呼ばれるソケットへ変更されることになっている。また、デュアルプロセッサ以上のOpteronシリーズにおいても、同様にDDR2 SDRAM対応版が投入され、ソケット形状が変更になる。 今回のCeBITでは両対応製品とも多数の展示がなされているので、ここで一挙紹介し
初のIntelプロセッサ内蔵ノート型Macintosh、MacBook Proの出荷が開始され始めた。これまで試作機しか紹介されていなかったMacBook Proの実力はいかに? ということで、先週から取材で訪問しているオーランド、フリーモント、そしてサンフランシスコと、実際の仕事でMacBook Proを実践活用しながら10日ほど試用してみた。 Appleの日本法人では、小型/軽量機が好まれる日本市場の志向性を気遣ってか、評価機の貸し出し時に「常に携帯する1kg程度のモバイル機ではなく、フルパワーのハイパフォーマンスなMacを、そのまま外出先に持ち出せることをアピールしたい」と話していたが、実際にはモバイル用途を否定する要素はほとんどない。 確かに15型クラスというサイズと約2.5kgの重量は、決して小型/軽量とは言えない。都会での電車通勤/通学では、積極的に選ぼうというキモチにはならな
Intel Core CPU搭載のMac miniは、先週の発表以来、出荷も順調なようで、Apple Storeだけでなく大型家電店でもすぐに購入できるようだ。 実は、Intel CPU搭載のMacintoshについては、すでにiMacのレポートをお届けしており、今回は迷ったのだが2つの理由でレポートすることにした。 1つは冷却の問題。iMacとほぼ同じデザインでIntel CPUを搭載したAOpenの「MP915-B」については、以前レポートしているが、冷却機構が弱点となっている。Celeron Mの370(1.5GHz)を搭載した状態で、光ドライブの使用頻度が高いとハングアップする状態だった。さらに、TDP値の高いCoreを搭載したMac miniがこのあたりをどう解決しているか知りたい。したがって、機種はCore Duo搭載の上位機種にした。 2つ目はメモリスロットの問題。Mac m
2月1日 発表 連絡先:PC相談センター Tel.0120-86-1462 NECは1日、2005年8月~9月に発売したデスクトップPC「VALUESTAR GタイプC」、「同 GタイプX」、「同 X」の水冷ユニットに、一定の条件下で異音が発生する不具合および、PCIスロットが一部拡張カードで動作しない不具合があると発表した。 水冷ユニットの不具合は、摂氏10~15度程度で起動した場合、水冷ユニットの冷却液循環ポンプから、一時的に“カタカタ”という異音を発する場合があるというもの。PCIスロットの不具合は、-12Vが供給されていないため、-12Vを使用するPCI拡張カードが正常に動作しないというもの。 該当製品はNECが無償で修理、引き取り、配送を行なう。修理の申し込みはインターネット(http://121ware.com/navigate/support/watercool_attent
PowerPCからIntel Coreへと歴史的な転換を果たしたiMacが先週末から市場に登場し、編集部でも17型モデルを16日に入手した。 Intel Core搭載のMacintoshについては、ハードウェア面からもソフトウェア面からも、注目点が多いが、今回はハードウェアに的を絞ってお伝えしていく。 なお、今回は速報としてマザーボードについてのみお伝えする。お許しいただきたい。 ちなみに、初期設定をすませた状態のiMacの起動時間は約40秒、Windows XPのCDを入れただけでは、Windowsはブートできないことだけは確認した。システムがATのBIOSからEFIになっており、EFI対応OSでなければ起動できないという噂は本当だったようだ。 では、さっそく行ってみよう。
発売日未定 価格:オープンプライス 連絡先:121コンタクトセンター Tel.0120-977-121 NECは、14.1型液晶搭載ノートPC「LaVie RX」(LR900/ED)を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は225,000円前後の見込み。OSはWindows XP Home Edition(SP2)。また、Office Personal Edition 2003を搭載する。 開発コードネーム「Yonah」と呼ばれる、Intel製モバイル向けCPUを搭載するが、発売日も含め、ブランド名などの詳細は未公開となっている。 筐体は前モデルを継承している。バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約4.1時間と、従来モデル「LR700/DD」の公称値約3.6時間から0.5時間向上した。 新たにTPMセキュリティチップの搭載、BIOSのパスワードロック対応などにより、情報保護に配
12月15日 発表 日本AMD株式会社は15日、モバイル・テクノロジに関する報道関係者向け説明会を開催。デュアルコアCPUを搭載したノートPCで5時間駆動を目標とする“Yamato”プロジェクトを世界に先駆けて公開した。 Yamatoプロジェクトは、モバイル向け製品の研究開発のため2004年6月に国内に設置されたジャパン・エンジニアリング・ラボ(JEL)で推進されているもの。このプロジェクトについて、同社JEL所長 福井健人氏がJELの活動を含めて報告を行なった。 同プロジェクトはAMD製CPUを搭載したモバイルプラットフォームの開発期間短縮やコスト削減を目的としており、今回OEM/ODM向けにYamatoリファレンスプラットフォームと呼ばれるキットを開発。またJELでは回路図、レイアウト、ファームウェアなどの提供を行なうほか、同キットを利用して次世代モバイルCPUの開発研究も行なう。 Y
●輝かしい登場と存在感のゆらぎ デジタルカメラやデジタルオーディオプレイヤーであるフラッシュメモリカードの中で、'97年7月に発表されたソニーのメモリースティック(MS)は、Compact Flash(CF)、SmartMedia(SM)に次ぎ、主要なものの中では3番目に長い歴史を持つ。 PCカードのインターフェイスに強く影響を受けたCF、フラッシュメモリチップのインターフェイスがそのままむき出しになった格好のSMに比べ、シリアル方式のプロトコルを用いたメモリースティックのインターフェイスはインテリジェントであり、登場時には明らかな世代の違いを感じるものであった。 実際、新しいメディアに対する他社の関心も高く、'97年の開発表明時点においては、オリンパス、カシオ、三洋電機、シャープ、富士通といった会社が共同開発、あるいは賛同に名を連ねていた。その後も、リコーやアルパインなどがライセンシーと
■大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」■ 国内生産比率を85%まで引き上げるNEC ~中核生産拠点の米沢事業場を見る NECは、個人向けPCにおける国内生産の比率を85%とする方針を明らかにした。 一時期、中国における完成品生産比率を7割をまで高めようとしていた方針を撤廃し、日本における物づくりにこだわる考えだ。 また、一部製品に関しては、国内の関連会社と連携したマザーボードからの国内一貫生産体制まで確立する考えだという。 その国内生産において、中核拠点となるのがNECパーソナルプロダクツ米沢事業場である。 この生産拠点の取り組みについては、何度か取り上げた経緯はあるが、2004年9月から、PC生産にRFIDを導入。これによって、生産効率は大幅に改善されている。また、物づくり革新に対する取り組みも継続的に進んでおり、この革新効果も出ている。そうした意味で、過去に紹介したものとは大きく変化
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