英国で使われている小切手 【ロンドン=有田哲文】英国の銀行などが加盟して決済制度を検討する「決済評議会」は16日夕(日本時間17日未明)、小切手を2018年までに廃止する方針を発表した。350年続いた小切手文化に幕が引かれそうだ。 小切手は事業資金のやりとりのほか、電気やガス料金などの支払い手段として欧米では広く使われてきた。だが今はインターネット決済などに押されている。 評議会によると、英国では90年には1日に1100万枚書かれていたが、08年は380万枚まで減った。銀行にとっては、すべて廃止すれば小切手帳の発行やお金の処理経費などが削減できる。 ただ、長く根付いた決済手段だけに抵抗感もある。福祉団体「高齢者財団」は「小切手がなくなるとお年寄りは家に現金を置くようになり、泥棒に狙われやすくなる」などと主張。評議会も携帯電話による決済などの代替手段が定着しなければ、廃止の見直しもあ