このハンガリーGPでの角田の走りは、レースペースを細かく見ていくと、その素晴らしさが改めてよく分かる。また、戦略的にも完璧であり、さらにひとつの幸運も重なっての入賞だった可能性が見えてくる。 まずレースペースから見てみよう。次のグラフは、角田と、その周囲を走ったドライバーたちのレースペースの推移だ。 F1ハンガリーGP決勝レースペース分析:入賞争い 写真: Motorsport.com Japan 最終スティントでは、緑色の実線(フェルナンド・アロンソ)と点線(ランス・ストロール)で示したアストンマーティンのふたりが、特に良いペースで走っているのがよく分かる。それに対して青の実線で示したのが角田のレースペース……これを見ると、アストンのアロンソ、そしてチームメイトのダニエル・リカルド(青の点線)と遜色ないペースで70周を走り切ったことがよく分かる。 前述の通り角田は1ストップ。他のドライバ