「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録に向け、日韓の交渉が最終局面を迎えた。朝鮮半島出身者が一部の資産で働いた歴史をどう表現するかで対立する中、他国からは合意を促す声も出ている。審議は最終日に持ち越され、日韓は決着をめざして最後の協議に臨んでいる。 ドイツ・ボンで開かれている世界遺産委員会の議場が4日昼、拍手でわきかえった。韓国の「百済歴史遺跡地区」を世界文化遺産に登録することが決定。日本代表団も議場で「日本は登録を全面的に支持する。極めて重要な遺産だ」と賛意を示した。 日韓の外相は6月21日の会談で、双方が申請した案件が共に、世界文化遺産に登録されるよう協力することで一致していた。 議場を出た趙兌烈(チョテヨル)・第2外務次官は記者団に「明治日本の産業革命遺産」の登録について「そうなることを望む」と語り、両政府間の協議を見守るべきだと強調した。「反対はしないのか」との質問には「
![世界遺産審議、日韓の表現めぐる攻防 他国は合意促す声:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5a44af80ca28c9d8932467632494e0f86e8c153d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20150704002873_comm.jpg)